第515話 選挙喫茶の入り口
前回のあらすじ
尖りすぎ問題
「私達の演説へようこそいらっしゃいました。本日は演説をお聞きなさってくださi」
純は目の前の人をふと見る。そして固まる。
今来た客の顔を見たことがある。うん。2度見したけど勘違いなんかじゃない。異少課の子たちだ。
いやなんでここにいる?偶然か?なんかこの子たちのことだし文化祭のチラシをどこかで見て何となく行こうってなってもおかしくない。
とはいえ……やはり必然なのではないか?誰かが仕組んだ可能性。恋か?理由は分からないが恋が私がシフト入っているときに入って何かしてほしいって頼んでいたとしたとした可能性。これだな。後で恋を問い詰めるか。
ここに来たのとシフトの時間がたまたま今だったのは偶然だが、文化祭に行くきっかけを作ったのは実際恋なのであながち間違いではない。
「あ、こちらのお席にどうぞ……。」
よし逃げよう。演劇しているときならともかくこれしているのはあまり見られたくない。
わざわざ追い打ちかけては来ないはずだ。
そんなことを純が考えていたことは全く知らず、5人は普通に文化祭の出店を楽しんでいた。
「なんか演説って、選挙喫茶ってそういう感じだったんだな。」
「なんかさっきの人聞いたことある声じゃなかったですか?」
「そうか?少なくとも俺は聞いた覚えなかったけど。」
「メイド服っていうんだっけ?あの服可愛かったなぁ……。」
「じゃあ繁作ろっか?頑張りゃあれぐらいなら作れそうだし。」
元忍者だからか愛香がちょっと感じたけど、他の4人は全くもってさっきの彼女が純だと気がついていなかった。愛香も少し気にはなったが翔とかに気の所為と言われ勘違いかなと思っていた。接客用の高い声だったし、こんなメイド服をいつもクールな探偵の純が着ているところを想像できなかったこともあるだろう。
だから、純は気に病む必要は今のところなかった。だが、純はそのことを知らない。
「料理どれにする?」
「これ知らないな。これにしよう。」
「抹茶のスイーツは確だから……。」
メニュー表を手に、色々と見て楽しんでいた。
「ごめん私先生探して物取りに行ってくる。純接客任せた!」
「あ、ちょっと。」
なんでこんなことになるのか。やっぱり何かおかしいと感じていた。
実際は本当にたまたまだったのだけれども。




