第337話 お嬢様が第一
前回のあらすじ
病気・幸福・笑顔
ここは石山さんが仕事をしている部屋。
トゥルルルル…
「はい、こちら石山です。」
石山さんのスマートフォンに電話がかかってきた。さっきまでやっていた競馬のサイト巡回の手を一度止めて、その電話へと出る。
いや、職場で何してんの…
「おーい准。元気か?」
「光坂先輩。光坂先輩からかけてくるのは珍しいですね。」
電話相手は石山さんの先輩で新潟県の異小課の石山さんポジションの光坂茜さん。
「積もる話もあるんだがな。まあちょっとお前んとこの子達に用があってな。ちょっと依頼していいか?どうしてもな…。」
「この前鍛錬の件でお世話になりましたし、依頼ぐらいお安いご用です。それで、どういう依頼なんですか?」
この前の鍛錬では彼女に南さんに手伝いの依頼をしてもらっていた。その時の借りを返そうとしている。
「ありがとな。それで依頼なんだが、簡潔に言うと来週の週末、そっちの子達を数人貸してもらいたいんだ。週末は事情があって私の子達を休ませてあげたいんだ。いつもなら何とかなるんだがな、魔族がこんな時に限って出やがる。それで、魔族を倒せるやつが週末必要なんだよ。」
「分かりました。光坂先輩。頼んでみます。」
電話はそこで切れた。
この後、新潟県異小課では
「ちょっと依頼してみたよ。受けられるかは分からんけど、まあ駄目だったらだめだったで他のところに依頼してみりゃいいだけ。絶対どこかは受けてくれるから。絶対に仕事はさせない。休ませてあげるから。」
「光坂さん。ありがとうございます。菊花お嬢様に言ったら仕事を放棄なんてできない。とか言いそうなんで、絶対黙っといてください。」
さっきまで石山さんと会話していた光坂さん。彼女と西さんが話していた。
「言わん言わん。1秒1秒、しっかり一緒いてあげな。それに、泣きたいときは、泣いてもいいんよ。」
「いや、泣きません。泣けません。泣いたら、お嬢様が悲しんでしまうんや。お嬢様を悲しませるのは、メイドとして失格や。では。」
西さんはお嬢様のところへと向かった。
「ほんと、いい子たちだな…。それなのに…運命ってなんでこんなに残酷なんやろ。天の神様、お願いです。あの3人を、守ってください。」
彼女は手を合わせて祈りながら涙を流していた。
「間違いにしてください。勘違いにしてくださたい…」
今日の国語のテストで「ひんぱん」という問題が出たんですけど、これ書いていたおかげで繁の文字は覚えていました!(頻の字は忘れてた)




