4:ともだち。
俺は、自分と敵対する存在を自分の能力でひねり潰した。
今まで叩きのめしてきた、人数が20人を越えたほどの時だ。
今までの経験が身に刻まれていたからか、最初の方は仕留めるのにも時間がかかってたが、どこが人の急所か、どこを叩けばどういう反応を起こすのか、わかるようになってきていた。
そして俺はいつも通り、登校してた。
今までならだいたいここら辺の路地裏にあの3人に押し込まれて、虐められていたな。なんて思いながら流した時、そこには、自分と同じように3人組にイジメられてる糸目で緑髪の少年がいた。
すかさず俺は路地裏に飛び込み、糸目の少年の顔にグーの手で勢いよく突き出した腕に向かいショックレスハンマーを投げた。
運良く投げたショックレスハンマーが突き出していた腕の肘に直撃した。
急に来たハンマーの痛みにイジメをしていたと思う少年は大きい声をあげた。
その声と同時に痛みでもがいてる奴の隣にいた2人が振り返った。
「や、やばい!こいつ、あの指導教員を病院送りにしたって有名な、残酷のカネヅだ!!」
1人の男が大きい声をあげ震え立たせていた。
残酷のカネヅ、誰か呼んだか知らないがいつの間にか呼ばれていた俺の別称 褒められてるとは思えないこの別称は好みじゃないが、今はそんなこと置いとこう。
「そいつから離れろ。」
そう言って首を糸目の少年の方に振った。
話を理解するような集団で、肘にハンマーを当てられたやつが泣き腫らした目をしながら
「行くぞっ!」
と言い、他の2人とさっさと路地裏から消えた。
「大丈夫か?」
そう言って俺は糸目の少年へ手を差し伸べた。
「ありがと。残酷なんて酷いなぁ。あいつら」
そう言いながら差し伸べた手を糸目の少年はガシッと掴んだ。
「うち、リトって言うんや。よろしくな?」
そう言いながらリトは地面に落ちてた帽子を拾う。
その帽子は黒いマリンキャップに銀の『正』という字を中心に付けてる。
「かっこいいな。」
思っていた声が漏れてしまった。
その発言を聞いたリトはハッとカネヅの方に振り向き
そそくさと近づいた。
「このかっこよさがわかるんか!!あんた!!」
糸目だが、多分その瞼の裏は多分キラキラさせているんだろうと思うぐらいに喜んでる。
「これな!自作やねん!やから、うちこのかっこよさわかるやつと相当会えんくて…、アイツらによく帽子とかをいじられてて…。せやから!うち嬉しいわ!」
リトはさっきまでとは裏腹に笑顔で俺に接してくる。
「なぁ、うちら友達にならへん?」
今まで友達なんか出来たことのない俺からすれば新鮮な言葉だった。
嬉し紛れにニヤついた口を手で覆い隠しながら、
「いいよ。」
と最初の友達に返した。
後に俺とこの最初の友達リトと、最強のグループを結成することをこの時の俺は知らなかった。




