3:しゅうだん。
「正義とはなんですか?」
その言葉に周りはキョトンとした。
先程まで泣きじゃくっていた担任も腑抜けた顔になりこちらを見つめる。
「正義とは暴力を振らないことですか?」
俺のその発言に動揺しながらも指導教員は頷いた。
「なら、暴力で解決しないならアンパンマンは殴るのに正義と言われるのはなんでですか。」
その発言を聞いた指導教員は眉を寄せ
「今関係あるか?黙って謝りゃいいんだよ!!」
と大きい声で怒鳴ってきた。
その怒号に怯えながら、震える口を開けた。
「関係ありますよ、それと恫喝は正義ではありません。」
冷静に淡々と返し
「答えてください。」
そう言いながら指導教員の方へ1歩近づいた。
近づくとは思わなかったのだろう、指導教員は少し足を後ろに下げた。
「アンパンマンは…フィクションだからいいんだよ」
泣きじゃくり終わった担任がズレていたメガネを指であげながらそう答えた。
「残念だが、カネヅお前の生きてるここはノンフィクションだ」
そう言って見下すような目で見つめる担任を見た俺は担任に対して嫌悪感を催した。
「先生、時に警告をしてもどうにもならない状況はあります。」
「昨日の俺もそうでした。1年生の頃から俺はずっと1年間我慢してきたんです。」
「嫌だったら、言えばよかっただろう」
発言したのは指導教員だった。
いじめをしないでくださいと言って理解しないヤツなど死ぬほど見てきたやつが言う言葉がそれだった。
(そうか、この人達は何言っても無駄なんだ。)
そう諦め、俺はありもしない空想を語る指導教員と担任の発言を右から左に流し、聞くのを抵抗するのを諦めた。
(正義とは結局、集団で悪意だろうと善意だろうと押し付けることを言うんだな。)
そう思う僕の心は今までの憎悪や何も抵抗できない現状に押しつぶされそうになった。
「俺は…」
小さい声で俺はぼやく。
その声に指導教員は気付いた、俺が手にハンマーを持ってることを、だが気づくには遅すぎた。
指導教員の後ろでニヤついてるヤツら、自分の正義で他人の正義を潰そうな奴ら、全員全員憎い。
俺はいじめの時にできた顔のアザを押さえつけながら、足掻いた。
俺の怒りが収まった頃には、そこで正義を語っていた大人や被害者ヅラするやつらは、地面に這いつくばっていた。
「そうか…。分からない悪はこうやって正せばいいのか。」
ありくらげ。です
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ではまた。




