プロローグ編008/【花畑 殊深(はなばたけ しゅみ)】について
次は、【花畑 殊深】について少し語ろう。
彼女は可愛らしいが服を着ている様なピュアな【夢女子】である。
脳内お花畑であり、変わった事を発言したりする。
彼女の中では自分が純粋無垢なお姫様。
何処までも穢れなく。
美しい麗しのプリンセス。
【殊深】の中ではそれが絶対であり、そうなろうと普段から心がけている。
性格的には、【卯月】の【白馬の王子様が迎えに着てくれる】と言う乙女心を更に強くした感じのタイプである。
彼女は美に対する執着は相当なものである。
例えば、
【美人】はおならをしない。
【美女】はトイレに行かない。
などのイメージを実現するため、決して人前ではトイレなどに行かなかったりする。
美しくないとされている行動はしない事を心がけているのだ。
彼女にとって可愛らしいは絶対の正義である。
可愛くない行動は取らない。
そんな性格だから【不思議ちゃん】と言われることもある。
普通の女子達はその事が気に入らない事もあり、凄惨な虐めにあった事もあるが、彼女は最後まで決して、そのぶりっ子を止めなかった。
どんなに虐められても叩かれても彼女は可愛さを止めない。
裏で悪いこともしない。
なぜならそれは可愛くないから。
お人形さんと縫いぐるみに囲まれ、ゴスロリファッションなどに身を包み、【アフタヌーン・ティー】で
紅茶などをたしなむ。
それが彼女のライフスタイルだった。
そんな彼女への虐めがエスカレートしていたのを救ったのは【卯月】であり、それから、
「卯月ちゃん、卯月ちゃん」
と彼女に懐いている。
【咲穂】は、最初、【殊深】のぶりっ子に少しばかり嫌悪感を持っていたが、何処までも可愛らしさを追求する姿に、
「悪かったね。
【殊深】、あんたの事を誤解してたよ。
あんたを単なるぶりっ子で裏のある奴だと思っていた。
だけど、あんたは違う。
そうなろうと言う姿勢は徹底したものだ。
本当に大したもんだ。
5人の中であんたのそれに優る者は居ない。
あんたが一番ヤバイ。
可愛くなろうという姿勢は見事なもんだ。
何て言うか・・・
根性がある。
私は考えを改めた。
あんたも【パフォリス】やんな。
あんたなら可愛らしさで頂点を目指せる。
そんな気がするよ。
この世知辛い世の中でピュアを貫くのは難しいことだ。
だけど、あんたならやれる。
そんな気がするよ。
私が保証する。
可愛らしさならあんたが最強だ。
てっぺんを取れる才能はある。
究極の玉の輿に乗れるのはあんたを置いて他にない様にも思える。
可愛くて強い。
それがあんただ。
現時点ではあんたが一番、頂点に近いかもね。
私のアドバイスを受けなくてもあんたは、最初からそうだった。
可愛らしさに命を賭けていた。
肝が据わっている。
最強の可愛いはあんたみたいな子の事を言うのかもね。
自信持って良いよ。
あんたがナンバーワンだ」
と言った。
【殊深】は、
「おばさま。
【殊深ちゃん】を褒めても何にもでませんよぉ~」
と言った。
【咲穂】は、
「あんた以外の可愛らしさの紛いもんがそんな甘ったるいしゃべり方してたらぶん殴っている所だけどね。
あんたなら許す。
あんたは本物だ。
頂点目指しな、ピュアガール」
と最大の賛辞を送った。
【殊深】は、
「ありがとう、おばさま。
【殊深ちゃん】、頑張る」
と最大の笑顔を恩師に送り返した。




