プロローグ編076/9月21日/【花畑 殊深】、【パフォリス・デビュー】
「♪ハッピー バースデー トゥー ユー
ハッピー バースデー トゥー ユー
ハッピー バースデー ディア 【殊深ちゃん】
ハッピー バースデー トゥー ユー
はい、もう一回。
ハッピー バースデー トゥー ユー
ハッピー バースデー トゥー ユー
ハッピー バースデー ディア 【殊深ちゃん】
ハッピー バースデー トゥー ユー♪」
5人の少女の中で【花畑 殊深】が最後に13歳になる。
彼女の誕生日は、9月21日。
と、同時に彼女の【パフォリス・デビュー】の日でもある。
誕生会の後、【咲穂】が【殊深】に声をかける。
【咲穂】は、
「【殊深】、あんたが最後だ。
今日はあんたが主役だ。
下準備にも余念がないあんたの事だから何も心配しちゃいないが、一応、聞くよ。
準備は出来てるかい?」
と聞いた。
【殊深】は、
「はい。
【殊深ちゃん】の準備は万全です。
今まで、
【殊深ちゃんの物知りになろう】とか、
【代わりにプレゼンします】とか、
【不便を便利にしよう】とか、
【色々やってみよう】などを試して見ましたがあまり上手く行きませんでした。
そこで思いついたのが、【表現話】です。
【表現話】とは、
物語を紙で表現するのは、【漫画】や【小説】など、
声で表現するのは【ヴォイスドラマ】、
俳優などで表現するのは【ドラマ】、
銀幕で表現するのは【映画】、
舞台で表現するのは【舞台】、
音で表現するのは【音楽】、
アニメ動画で表現するのは【アニメーション】、
等々様々な表現方法がありますが、それをミックスさせて表現する事です。
【表現話】とは使える物事は何でも使って【物語】を完結まで【表現】すると言う手法ですね。
例えば最初は【アニメーション】で途中で【漫画】に切り替わって、【俳優】が演じて【小説】になって完結すると言うやり方もあるし、
【芸術作品】などを用いて、【漫画】の1コマや複数のコマを表現して【物語】として成立させるなど、【表現出来る空間】などを全てを使って表現する【物語表現】ですね。
【漫画】や【小説】など決まったジャンルに縛られずに、最もインパクトのある【表現】をつなげたり、同時表現したりして、【物語】を作ると言う新しい【ジャンル】です。
【分岐点】なども使って、【表現】を感じるお客さんがそのお客さんが望む方向に物語が変わる事もあります。
表現は自由自在に変化します。
準備は大変ですけど、面白い表現になると思いますよ」
と言った。
あっさりともの凄い事を言ってのける。
それが、この【殊深】と言う少女の魅力であり圧倒的な力となっているのだ。
「あんたって子は・・・
やっぱり、一番、ぶっ飛んでるね。
予想の斜め上を遙かに行っている表現だね。
脱帽だよ。
あんたはやっぱり凄い。
他の子より頭1つ2つは最低でも飛び抜けていると感じるよ」
「【咲穂おばさま】、【殊深ちゃん】はまだまだですよ」
「まだまだか・・・
末恐ろしい才能を感じるよ。
あんたはこれからも伸びるんだろうねぇ。
それとね、あんた、私の調べた所によると、ものほんの【お姫様】かも知れないよ。
育ての親達には酷い目に合わされたけど、あんた、本当は・・・」
「良いんです。
【殊深ちゃん】は今の生活が幸せだから、それで良いんです。
【お姫様】になっちゃったら【卯月ちゃん】達と逢いにくくなっちゃうし。
無理に【お姫様】になりたくないです。
それじゃ駄目ですか?」
「優雅な暮らしをしたいとは思わないのかい?
あんたのキャラならぴったりだろ?」
「憧れる部分は無いと言ったら嘘になりますけど、今の生活には代えられません。
【殊深ちゃん】は、【殊深ちゃん】です。
それで良いじゃないですか」
「あんたがそう言うならそれでも良いけどね。
じゃあ、その代わり約束しな。
あんたは【お姫様】より、絶対に幸せになるんだよ。
不幸になったりしたら許さないからね」
「はい、【咲穂おばさま】。
【殊深ちゃん】は幸せになります」
「そうかい。
それを聞いたら私も安心だよ。
それと、もう1つ。
あんた、遙かに高次元の存在の【最強のクアンシリーズ】の【(中)公式コスプレイヤー】として認定されてるんだって?
だから、【ヴィンテージ・ボディー】なんてぶっ飛んだ【美の力】を・・・」
「それはわかりません。
突然、使える様になったので。
最初は
『あんた誰だい?』
って【咲穂おばさま】に言われた時、ちょっとショックでした。
自由自在に姿を変えられるってあんまり良い事じゃないんですね」
「そりゃ、全くの別人に見えたんだから仕方ないじゃないか。
それは【美】としては反則業だよ、ほんとに。
女としては喉から手が出る程欲しい力だね」
「【咲穂おばさま】も欲しいですか?」
「そりゃね。
私だっておんなだ」
「そうですね」
と言う話になっていた。
今日がデビュー日という緊張感は無かったのだった。




