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(ファーブラ・フィクタイズム3)【ウルティムス・ヴィクートリア】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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75/77

プロローグ編075/9月7日/【斉縁 空琉】、【パフォリス・デビュー】

「♪ハッピー バースデー トゥー ユー

 ハッピー バースデー トゥー ユー

 ハッピー バースデー ディア 【空琉ちゃん】

 ハッピー バースデー トゥー ユー

 はい、もう一回。

 ハッピー バースデー トゥー ユー

 ハッピー バースデー トゥー ユー

 ハッピー バースデー ディア 【空琉ちゃん】

 ハッピー バースデー トゥー ユー♪」

 5人の少女の中で【斉縁 空琉】が四番目に13歳になる。

 彼女の誕生日は、9月7日。

 と、同時に彼女の【パフォリス・デビュー】の日でもある。

 誕生会の後、【咲穂】が【空琉】に声をかける。

 【咲穂】は、

「【空琉】、今日はあんたのデビュー日だ。

 あんたは【コミュ障】を見事克服した。

 私はそう思っているんだがね。

 あんたはどう思っているんだい?」

 と言った。

 【空琉】は、

「うん・・・

 まだ、それはわかんない・・・

 まだ、不安な事もあるし・・・

 変なトラブルとかあったらてんぱっちゃうかも知れない。

 でも、前見たいに不安で押しつぶされそうな感じじゃない。

 ちょっとはやれるって思ってる。

 最初は、【殊深】に対抗して考えようと思っていた【企画】だったけど、今は自信を持って自分の【パフォーマンス】、【表現】だって言えると思う。

 【咲穂さん】に見て貰った、

 【パズルプログラム】の

 【ベリーイージーモード】、

 【プチイージーモード】、

 【イージーモード】、

 【ミドルモード】、

 【ハードモード】、

 【ベリーハードモード】、

 【ベストハードモード】、

 【スーパーモード】、

 【ハイパーモード】、

 【ウルトラスペシャルモード】、

 【アルティメットアブソルートモード】、

 【はちゃめちゃモード】、

 【ストーリーモード】、

 【ランダムモード】、

 【シークレットボーナスモード】、

 【ゴッド・ゴッデスモード】、

 【ファイナルサンクチュアリモード】、

 は全部、再チェックしなおして完璧・・・とは行かないまでもかなりの精度になったと自負しているわ。

 それに、

 【フェイバリット・トレジャーミュージアム】、

 【予言再現】、

 もデビュー前のイベントで上手く行くことが実証されたし、ファンもそれでたくさん出来た。

 きっとファンは私を暖かい目で見守ってくれると信じられる。

 だから、不安はあまりない。

 ちょっと自信がある。

 【殊深】に、

『私はこれだけやれたわ。

 あんたはどうなの?』

 って言える様な【デビューイベント】にするつもりだわ。

 競馬風に言えば先行逃げ切りみたいなものね。

 あの子がデビューするためにたっぷりと差を付けてやるわ。

 追いつけないくらい先行してやる。

 そう言うつもりでやるから大丈夫よ」

 と言った。

「そうかい。

 それだけの憎まれ口が叩けりゃ立派だね。

 あんたは出来る子だ。

 私が保証してやるよ。

 前にあんたが一番駄目だと言ったけど、今なら他の子にも負けないと言えるね。

 あんたは強い子だ。

 弱点を克服したあんたに敵は居ないよ。

 【殊深】は【殊深】。

 あんたはあんただ。

 あんまり【殊深】を気にするんじゃないよ。

 あの子は怪物だ。

 下手に気にするとあんたが潰れちまうよ。

 自分は自分って事でやっていきな。

 【殊深】を意識しても辛くなるだけさね」

「うん。

 私もそう思う。

 だけど、私はあの子のライバルで居たい。

 だって、それじゃ、あの子がひとりぼっちで可哀想でしょ?」

「あんたがそれを言うか。

 まぁ、良い。

 仲良くやりな。

 ライバルと言う事もあるけど、仲間でもあるんだからね、あんた達は」

「そうね。

 良きライバルであり、友達。

 ・・・親友になれると思う。

 てへっ。

 照れるね」

「可愛い仕草も出来るんじゃないか。

 それもやんなよ」

「や~よ。

 だって恥ずかしいもん。

 【咲穂さん】の前だからやっただけだもん」

 と言う話になったのだった。

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