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(ファーブラ・フィクタイズム3)【ウルティムス・ヴィクートリア】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編066/【斉縁 空琉サイト0】/【コミュニケーション】の練習4

 【空琉】は、【咲穂】との【コミュ障克服の特訓】を経て、一般客を相手に練習の成果を試す事にした。

 【咲穂】は、

「まず、深呼吸でもしな。

 落ち着くんだ。

 相手はカボチャでもきゅうりでも良いから野菜だとでも思ってやんな。

 あんたは野菜を相手に練習している様なもんだ。

 それでまずは行きな。

 それになれたら人として認識する様にするんだよ。

 わかったら行きな。

 私は隠れて見てるからね。

 どうしようもなくなったら呼びな。

 フォローしにきてやるから」

 と言った。

 【空琉】は、

「わ、わかった。

 行ってくる」

 と言って、1人、公園の広場まで行った。

 【空琉】は、【自作パソコン】を設置する。

 そして、【パズルプログラム】を起動する。

 その後で、

「あ、あの・・・

 面白い事をこれからやります。

 誰か一緒にやって見ませんか?」

 と勇気を振り絞って言った。

 すると、

「何々?

 何か面白い事やるの?」

「面白いの?

 やるやるぅ~」

「見ても良い?」

「面白いことは参加しないとね」

 と4人組の女子高生が近づいて来た。

 4人の上級生にちょっと怯む【空琉】は、

「あの・・・

 実は私、【パズルプログラム】と言うものを作っていて、きゃ、【キャラクター】を【生成】する【パズル】を解くと、【キャラクター】を作ってくれて、その・・・

 【ベリーイージーモード】では・・・」

 と一度、支離滅裂な事を言っていたが、少し深呼吸して気持ちを切り替え、

「し、失礼しました。

 もう一度言わせてください。

 私が、【パズルプログラム】と言う【パズル】を解くと、【格闘キャラクター】を【自動生成】してくれます。

 これを2キャラ以上作ると【格闘ゲーム】の様に戦ってくれます。

 【キャラクター】を操作するのでは無く、【パズル】を解いた事によって、【生成AI】が自動で【設定】を作るので戦ってみるまでどちらが強いのかわかりません。

 私はこれで【ラスボス】を作りました。

 良かったら、お姉さん達も私の作った【キャラクター】達に挑戦して見ませんか?」

 と言った。

 女子高生達は、

「私、【みるきぃ】。

 よろ~」

「わたしは、【じぇしぃ】よ」

「私は、【ぺこりん】よ」

「私、【ちぇりーず】だよぉ~。

 よろしくね~」

 と名乗った。

 どうやら本名では無く、【ニックネーム】の様なものなのだろう。

 【空琉】は、

「私も入れて5人・・・ですか・・・

 【ベリーイージーモード】が分かり易いと思ったんですけど、これは1対1しか出来ませんので他のモードにさせていただいてもよろしいでしょうか?

 【バトルロイヤル】の様なものが出来る【はちゃめちゃモード】と言うのがあります。

 今、それに【モードチェンジ】しますので少々、お待ち下さい」

 と言った。

 女子高生達は、声を揃えて、

「「「「おっけーっ」」」」

 と言った。

 どうやら了承して貰えた様だ。

 飽きっぽそうな女子高生達に1人ずつ対応していたら残る3人が飽きてしまう。

 そこで機転を利かせて【モードチェンジ】を提案したのだ。

 それを近くで見ていた【咲穂】は、

「やるじゃないか、あの子・・・

 パニくるんじゃないかと思って見ていたけど、どうやら老婆心だった様だね。

 その調子で頑張んな」

 と独り言を言ったのだった。

 【空琉】は、現時点で緊張感が顔ににじみ出ている。

 普段クールな彼女が少し慌てている感じが出ているのだ。

 だが、それが良い。

 一所懸命にやっている姿が、ギャラリーは、

「頑張って」

「可愛い」

「応援してるよ」

「頑張れ」

「見守っているから」

 と言う言葉を引き出してくれる。

 それを糧に頑張る気持ちになるのだ。

 それが、【パフォリス】の精神でもある。

 13歳から24歳の女性が全部を引き出して頑張っている姿を表現する。

 そこに需要があるのだ。

 ダラダラやっている者になど誰も応援しない。

 一所懸命やっているからこそ、人は応援したくなるのである。

 【咲穂】は、【空琉】がその第一歩を踏み出した事を感じて目頭が熱くなるのを、

「・・・年かね・・・

 すぐに涙が出てくる・・・

 参ったねぇ・・・」

 とつぶやいたのだった。

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