プロローグ編056/【花畑 殊深サイト0】/【殊深ちゃんの物知りになろう】5
【殊深】と【真由】の話は続いている。
【殊深】は、
「それで先生、【殊深ちゃん】の方の質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
と聞いた。
【真由】は、
「え、あ?・・・
そうだったわね・・・
良いわ。
何でも聞いて頂戴」
と答えた。
「ありがとうございます。
先生は特技について講義されていましたが、先生は何か特技とかたくさん持っているのかも知れないと感じました。
先生が一番得意とされているのは何でしょうか?
良かったら教えていただけませんでしょうか?
【殊深ちゃん】は、その道で頑張っている人に頑張っているコツなんかをお聞きできれば嬉しいなと思っています」
「なるほど・・・
そうね・・・
色々あるけど・・・
とりあえずは【歌】と【ダンス】と言う事にでもしておこうかしら?」
「そう言うことにでもしておこうかしら?と言う事は本当は違うと言う事ですか?」
「ううん・・・
特技とかあまりわからないと言う事よ。
とりあえず教えられる事で一番、出来そうな事が【歌】と【ダンス】って事かな?って思って・・・
貴女はどうなの?
【歌】とか【ダンス】って得意なの?」
「ごめんなさい。
わからないです。
【殊深ちゃん】はあまりやった事が無いので。
【卯月ちゃん】達と知りあうまでお友達もずっと居なかったので【カラオケ】とかにも行って無かったですし・・・」
「そう。
じゃあ、ちょっと試してみようか。
お腹から声を出してみて貰える?
少し見てみるから」
と言う話になり、【真由】は【殊深】の才能を軽くチェックして見ることにした。
そして、感じた事は、
(驚いた・・・
この子は【才能】の塊だわ・・・
ちょっとレッスンしただけでプロの歌手顔負けの才能を開花させてしまった。
ダンスもそう。
激しいと言うタイプでは無いけど、フワッと舞って、まるで天使が踊っている様な表現力を示していた。
ピアノも凄かった。
まるで2歳からやっているピアニストの様な繊細な指のタッチ。
とても素人とは思えなかった。
この子は今まで、環境に恵まれて居なかっただけで、教えればスポンジが水を吸う様に何でも覚えてしまいそう。
この子には【天性の才能】が眠っている。
いや・・・虐待や虐めなどでの過酷な環境が彼女を突然変異させたのかも知れない。
【国王様】や【王妃様】方も才能は豊かだけど、ここまでじゃない。
【王子様】や【王女様】方も同様だ。
きっと帝王学やしっかりとした教育を受け直させれば、彼女は最高の【プリンセス】になる・・・
そう感じる・・・)
だった。
【真由】は、
「ねぇ、【花畑さん】・・・
貴女が実は王女様だったとしたらどうする?
お姫様願望ってある?」
と聞いた。
【殊深ちゃん】は、
「お姫様ですか?
そうですねぇ~。
なってみたいと言う気持ちもありますが、お姫様は色々大変そうなので、【殊深ちゃん】は別になれなくても良いです。
それより、世の中に【可愛い】を伝える【伝道師】になりたいですね。
可愛い物を見ると、気持ちが優しくなれる。
可愛いは強い子になれる【殊深ちゃん】の夢みたいなものです。
お姫様と可愛いをどっちが良いかと言われると可愛いの方ですね。
可愛いを極めたいと思っていますね」
「お姫様でも可愛いは出来ると思うけど?」
「お姫様は外交とか王族のマナーとか色々あると思います。
そう言う物には縛られたくないですね。
【殊深ちゃん】はみんな仲良く楽しく幸せになれる【可愛い】を目指したいと思います」
「でも、【王族】になれば、お金は使いたい放題だから、可愛いで表現出来る事も多いと思うけど?」
「それは見せかけだけの可愛いだと思います。
可愛いは心も可愛くないと本当に可愛くないと思います。
みんなに喜んで貰いたい。
そう言う気持ちで可愛いを極めたいと思います」
「そう・・・なの・・・
(危うい・・・この子は危うい・・・
非情に危険な考えの持ち主だ・・・
だけど、何故だろう・・・?
心からこの子を守ってあげたい。
穢したくないと思うのは・・・?
主従関係とか関係ない。
この子を守りたい。
この子の清らかさを保護したい。
そう言う気持ちにさせる。
・・・不思議な子・・・
不思議な魅力を持つ子・・・
【パフォリス】の頂点・・・
それを目指せる子なのかも知れない・・・)」
と言う話になった。
話はまだ続く。




