プロローグ編057/【花畑 殊深サイト0】/【殊深ちゃんの物知りになろう】6
【殊深】と【真由】の話は続いている。
【真由】は、
(この子はこんな所でくすぶっている子じゃない。
もっと羽ばたく必要がある。
王家のコネクションを使えばもっと輝ける・・・
だけど、それを良しとしない。
それはこの子の信念の様なもの・・・
でも、協力したい・・・
無性に助けになりたい。
こう思うのはこの子が為せる業なのか?
本当に不思議な子・・・)
と思っていると、【殊深】は、
「先生、これからのご活躍を応援させてください。
先生はすごい人だと思います。
色んな特技を隠しもっておられると思います」
と言った。
【真由】が、
「何で、そう、思うの?」
と聞いた。
「何となくですが、先生が色んな技術のスペシャリストだと感じます。
間違っていないと思いますけど?」
「(この子は物の本質を見抜く【目】も持っている。
最強のスペックがある。
・・・もったいない・・・
本当にもったいない・・・
こんな所でくすぶっているべきじゃない。
本心からそう思える・・・
才能の無駄遣い、垂れ流し状態だわ。
もっと然るべき方向に・・・)
あのね・・・先生、思ったんだけど、【花畑さん】の方がもの凄い才能を秘めているんだと思うのね。
だから、先生の紹介で、ちょっとレッスンとか受けて見ない?
きっと色んな才能が開花すると思うんだけど」
「レッスンですか?
ごめんなさい。
【殊深ちゃん】は、お稽古事は良いです。
レッスン代もお支払い出来ないですし・・・」
「もちろん、タダよ。
眠らせておくにはもったいないわ。
先行投資させて欲しいの・・・
貴女は化ける。
大化けする。
貴女は才能の怪物よ。
底知れない力を秘めている。
もっと上を目指すべき。
そう、思うわ。
今の状態は本当にもったいないと思うの・・・」
「【殊深ちゃん】、お世辞を言われても・・・」
「そうじゃない。
貴女は可愛いだけにおさまっている人材じゃない。
もっと輝けるの。
光るの。
貴女は自分の才能を自覚していない。
それは貴女の環境がそうさせていたと思うの。
でも自信を持って欲しい。
さっきもちょっと教えただけで【歌】も【ダンス】もその辺の子の才能を大きく凌駕する表現力だった。
貴女は凄い。
本当に凄いのよ。
それを自覚して。
貴女の性格だから、私がごり押ししたら断れないでしょう。
だから強制したくは無い。
貴女の本意じゃない事を勧めるのは良くない事だから。
でも興味持ったら先生に伝えて。
貴女は伸びる。
何処までも伸びるから。
それだけは信じて頂戴。
貴女は才能の塊なんだから。
先生が保証する。
良い?
考えておいて」
「は、はい・・・
わかりました・・・
か、考えておきます・・・」
と言う話になった。
【真由】は【主君の娘】と言う事を抜きにして、【殊深】を守りたい。
そう思う様になっていた。
彼女を【推す】様になっていたのだった。
【可愛いの怪物】/【殊深】はこうやって味方を増やして行っているのだった。
彼女は天然の人タラシでもある。
損得抜きに助けたいと思う者が現れる様に覚醒している。
それを感じるからこそ【卯月】達は彼女の事を【格上のパフォリス】として見ているのであった。




