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(ファーブラ・フィクタイズム3)【ウルティムス・ヴィクートリア】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編038/【的藤 璃桜サイト0】/【リアル・アニメーションプロジェクト】8

 【璃桜/キャロル】は、まだ敵が3789機も存在している事に驚いていたが、そこには情報として抜けている部分がたくさんあった。

 まず、3789機、同じタイプの機体があると言っていたが、それが全部敵になるとは限らない。

 中には味方になる機体があるかも知れないし、つぶし合って会わずに消えていく機体もあるだろう。

 それに惑星圏内という話だから、惑星圏外にも敵は居るかも知れないし、【ルローニー】と【同系タイプ】と言う指定だったから、それ以外の【タイプ】は指定していないため、【敵】としてカウントされていない。

 そう言う意味では素人的な質問の仕方と言えるだろう。

 いくら優れた【ナビゲーションシステム】があろうとも、それに質問する者などがポンコツなら大した結果は得られないと言う事である。

 そう言う意味では田舎娘という設定の【璃桜/キャロル】は、優れたパイロットとは言えないと言えるが、【主人公】としては合格点を与えられる残念さと言えるだろう。

 何でも完璧にこなしていても、物語としては広がりを見せられない。

 未熟な【主人公】が失敗を繰り返し、成長していく姿を表現出来て初めて、【物語】としての面白さが出てくる。

 と言う事で一応、順調に事が進んでいると言えるのだった。

 だが、すぐに・・・

 ・・・ブツン・・・

 回りの景色が急に真っ暗になる。

 【璃桜/キャロル】は、

「え?

 何々?

 どうしたの?

 急に真っ暗に・・・」

 と慌てていた。

 もはや演技どころではない。

 そのまま、しばらく放置される。

 10分・・・いや、感覚的には1時間にも3時間にも感じられた。

 真っ暗な状態でしばらく放置。

 それは恐怖でしかなかった。

 10分後、元の【アニメーションダイブルーム】の光景が広がる。

 【璃桜】は、

「え?

 何?

 何で戻っているの?

 アニメ終わり?

 ど~ゆ~事?

 意味不明なんですけど・・・」

 とつぶやいた。

 そこにアナウンスが入る。

「申し訳ありませんでした。

 たった今、この【SFリアル・アニメーション】でも違反行為が確認されました。

 こちらでは演者の【喫煙】が確認されました。

 演者は未成年であり、重大な違反行為と認定されました。

 【ファンタジーリアル・アニメーション】の方でも未成年演者による【飲酒】、

 【学園リアル・アニメーション】でも未成年演者による【違法薬物】の使用が確認されました。

 この様な事になり大変遺憾には思いますが、【プロジェクト】を一時、中断せざるを得ません。

 【弊社】は健全な【リアル・アニメーション制作会社】として総指揮を任されております。

 事前の荷物検査が不十分だった事。

 大変申し訳なく、お詫びいたします。

 なお、【違反行為】をされて居ない演者の方につきましては改めて、お話が行くと思います。

 【違反者】が出演していると言う事で今作は【お蔵入り】となってしまいますが、改めまして、ご依頼させていただければ幸いです。

 尚、【違反者】には【違約金】についての、【違反者以外】には、今回の【報酬】についての話がありますので、申し訳ありませんが、しばらく待機していただく事になります。

 どうかご理解の程、宜しくお願いいたします」

 と言うアナウンスがあった。

 【璃桜】はしばらくボーッとして待ってるとスタッフが呼びに来て、今回の事の説明があった。

 この様に何か大きな事をやろうとすると思いがけないトラブルが発生する事もある。

 その事を実感する【璃桜】だった。

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