プロローグ編034/【的藤 璃桜サイト0】/【リアル・アニメーションプロジェクト】4
【璃桜/キャロル】は【怪しい女】の後を付けて、隠し扉の中に入った。
その後、2分後に扉が閉まり、【小さなゴミ箱】は元の位置に戻った。
【璃桜/キャロル】は【怪しい女】と一定の距離を取り、後をつける。
【女】は、【隠し通路】をドンドン地下に向かって進んでいった。
【璃桜/キャロル】はスパイごっこをしている感覚になった。
だが、見つかればアウト。
強制退場となる。
そう言う意味ではゴッコ遊びより遙かに緊張感があった。
【璃桜/キャロル】は、【怪しい女】が【地下都市】に入るのを確認し、さらに付けた。
すると【巨大なファン】がグワングワン鳴っている所で、何やら【怪しい男】と密会をしているのを確認した。
抱き合ってキスを交わしている。
どうやら恋人同士か何かの様だ。
【璃桜/キャロル】は好奇心から座り心地の良い場所を見つけ、そこに座り、その様子を見ていた。
すると、【怪しい女】が持っていた【スーツケース】から何かを取り出し渡し、それを【怪しい男】が確認し、何かをしゃべった。
途端に【怪しい女】は激怒し、口論になった。
そして、【怪しい男】が胸元から取り出した小型の【ピストル】の様な物で【怪しい女】の頭を打ち抜いた。
【怪しい女】は倒れ、その倒れ方から【怪しい女】は即死したのがはっきりとわかった。
どうやら、【スパイ同士】のやりとりだったのだろう。
【怪しい女】は【愛情】から【組織】を裏切り、【怪しい男】は【怪しい女】の愛情を逆手にとって情報を聞き出し、始末したと言う所だろう。
【怪しい男】はそのまま、【鞄】から、【パソコン】を取り出し、何かに接続し、入力しだした。
恐らく、【怪しい女】から聞き出した【認証パスワード】か何かだろう。
それを行った後、【璃桜/キャロル】の方に向かってカツカツと歩いてくる。
【怪しい男】は、
「コックピットはこっちだな・・・」
とつぶやく。
すると、【璃桜/キャロル】が坐って居た場所がブウウウウウウウンと起動音を発し、突然浮上し、
『指紋認証完了。
本体ニ接続シマス』
と機械音声がながれ、【璃桜/キャロル】事、【怪しい男】の元に向かった。
【怪しい男】は、
「だ、誰だお前は?」
と言ってピストルを向けるが、急な事だったため、不意を突かれ狙いが定まらず、弾は【璃桜/キャロル】には当たらなかった。
【璃桜/キャロル】はそのまま、【怪しい男】を通り過ぎ、男の背後にあったでっかい物体の中に吸い込まれた。
でっかい物体は形を変え出した。
ウィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン・・・と駆動音が響く。
【怪しい男】は、
「くそっ・・・
何てことだ。
詰めの段階で・・・」
と顔を歪めた。
どうやら、【璃桜/キャロル】が坐っていたのは何かの【コックピット】だった様だ。
その後、
【顔認証】、
【虹彩認証】、
【生体認証】、
【動作認証】などが次々と行われた。
気付いたら、全長20メートルほどの【ドーナツ状】の【物体】の中央に座席があり、そこに坐っている状態になっていた。
【璃桜/キャロル】は、
「な、何これっ?
どうなってんの?」
とつぶやいた。
これはわりと【SF作品】にはありがちな展開だが、実際に体験するとやっぱりびっくりした。
『マスター。
ゴ命令下サイ』
と音声が流れる。
【璃桜/キャロル】は、
「と、とにかく、ここから脱出して。
早くっ」
と言った。
このままでは【怪しい男】に殺されかねない。
だから、一刻も早く、この場から離れたかった。
音声は、
『了解シマシタマスター。
ココヨリ離脱シマス』
と言ったかと思うと、もの凄いスピードで移動を開始した。
【怪しい男】が、
「待てっ」
と言った様な気がしたが気にしても仕方ない。
とにかく、今は逃げるが勝ちだ。
【璃桜/キャロル】は落ち着いて考えられる場所までその場を離れたのだった。




