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(ファーブラ・フィクタイズム3)【ウルティムス・ヴィクートリア】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編029/【努追 卯月サイト0】/友達妖精ゲット3

 【妖精】の友達として【エレッタ】と仲良くなった【卯月】だが、【エレッタ】だけと仲良くなって帰るのはもったいない。

 そこで、用事があるから一旦、自宅に戻った【エレッタ】と別れた後、他の友達も見つけようと言う事になった。

 【卯月】はまた、自分のインスピレーションで友達になってくれそうな【妖精】を見つける事にした。

 おさらいになるが、【物知り族】の【ん~ざぶろう】が薦めてくれた一族は、

 【お店】を持っている【商人族】、

 【不思議】な力を持つ動物【珍物(ちんぶつ)族】、

 【不思議】な力を持つ道化【道化族】、

 【芸術】に特化した【芸能族】、

 神仏や聖なる存在を司る【神聖族】、

 奇跡や運勢を司る【運命族】、

 のどれかだ。

 【エレッタ】もその中の【道化族】に該当する。

 だが、今回感じたのはその中ではない、

 【物造り】に特化した【職人族】の【妖精】だった。

 【卯月】は直感に従い迷わず、

「あの・・・

 お話しても良いですか?」

 と声を掛ける。

 【職人族】の【妖精】は、

『うむ。

 良かろう。

 何でも聞くが良い』

 と言った。

 格好は、【職人肌の男性の巨匠】の様に振る舞っている。

 だが、実際は【女性】である。

 女の子の【妖精】が【付けひげ】と【付け眉】を付けて【お腹に詰め物】をして貫禄を出そうとしている。

 それが何となく、ちょっと滑稽で、くすっと笑ってしまいそうだった。

 【職人族】じゃなくて、【道化族】でもぴったりかも知れないと思った。

 【エレッタ】に【道化】とはこういうものだと教えてあげて欲しいとちょっと思ったのだった。

 だが、本当にそれを頼めば、【エレッタ】にもこの【職人族の女の子】にも角が立つだろう。

 だから、もちろん、そんな事は言わない。

 そのくらいの気は使える。

 【卯月】は、

「その格好はどうしてされているのか、お聞きしてもよろしいですか?」

 と聞いた。

 【職人族】の【妖精】は、

『うむ。

 よかろう。

 これは技術があるのに、【女】だからと言って他の【職人族】が認めてくれないから、【男】の格好をして認めてもらおう・・・

 そう思っておる。

 だから意味の無い格好ではない。

 そう言う事だ。

 どうだ?

 貫禄があるだろう』

 と言った。

「貫禄があると言うより、【卯月】は・・・

 あ、名乗って無かったですね。

 【努追 卯月】です。

 よろしくお願いします」

『私は【職人族】の【キュッキュ】だ。

 【職人族】は【擬音】っぽい名前が特徴である。

 よろしくな。

 で?

 貫禄はあるのか?

 それとも無いのか?

 どっちだ?』

「【卯月】はどちらかと言うと可愛いって感じに見えましたよ。

 可愛いじゃ駄目なんですか?」

『駄目に決まっておろう。

 可愛いじゃ舐められるのだ。

 だから凛々しいとかが良い』

「え~?

 可愛いでも良いと思いますけどねぇ~。

 可愛くて、凄い腕を持っていた方がかっこいいと思いますけど?

 ほらっ、付けひげとか取ったら、こんなに可愛い顔が顔を出したじゃないですか?

 もったいないですよ。

 折角可愛く生まれたんだから。

 もっと、可愛さを堪能しないと。

 可愛いと、お店の人がオマケしてくれたり良いこともありますよ。

 貫禄ある人はオマケとかしてもらえないかも知れないですよ。

 絶対可愛い方がお得です」

 と言う話になった。

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