プロローグ編027/【努追 卯月サイト0】/友達妖精ゲット1
【アリシア】に続いて【ん~ざぶろう】にも振り回された【卯月】だったが、【ん~ざぶろう】の知識はそれなりに役に立つと言えた。
【ん~ざぶろう】の知識の押し売りから解放された【卯月】は【ん~ざぶろう】が言っていた、
【お店】を持っている【商人族】、
【不思議】な力を持つ動物【珍物族】、
【不思議】な力を持つ道化【道化族】、
【芸術】に特化した【芸能族】、
神仏や聖なる存在を司る【神聖族】、
奇跡や運勢を司る【運命族】、
の中から、【友達妖精】を見つける事にした。
【妖精】達は【妖精天域】にいっぱい居るがすぐには声を掛けず、【フィーリング】が合いそうな【妖精】を見つけてその【妖精】に声を掛ける事にした。
【卯月】は、
「え~っと・・・
あの子は・・・
・・・違うな・・・
じゃあ、こっちの子は・・・
・・・ん~・・・何か違うな・・・
ならそっちは・・・
あ、違うな、たぶん【作家族】の子だな。
ベレー帽とか被っているし・・・
ん~・・・
どこに居るかな・・・
なかなか・・・
・・・ん?
・・・んん?
・・・んんん?
・・・んんんん?
・・・気になる・・・
なんか、もの凄く、あの子の事が気になる・・・
気がする・・・
声・・・掛けてみようかな・・・
と、思うと何か緊張するな・・・
・・・あ・・・行っちゃう・・・
ちょっと待って・・・
そこの貴女・・・」
と言って慌てて声を掛けた。
声を掛けた相手の【妖精】は、【道化族】・・・だと思う。
理由は、見るからに【道化師】みたいな格好をしているからだ。
だが、態度がそうなのかな?と思わせていた。
【道化】と言うとおどけて見せたりしているイメージがある。
だが、その【妖精】は、何となく自信なさげな態度で居たのだ。
【女道化師/ピエレッタ風】の格好をしているが、どうも挙動に自信なさげな感じがする。
実際、【卯月】が声を掛けて逃げ出していた所を【卯月】が捕まえてようやく止まったのである。
【女道化師/ピエレッタ風妖精】は、
『ごめんなさい、ごめんなさい。
虐めないで。
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい』
としきりに何故か謝った。
【卯月】は、
「いやいやいや。
貴女は何もしてないから。
まずは、【卯月】の話を聞いて。
【卯月】は、【努追 卯月】って言います。
貴女は、ひょっとして【道化族】ですか?」
と尋ねた。
【女道化師/ピエレッタ風妖精】は、
『・・・はい・・・
すみません・・・
私、【道化族】の【エレッタ】と言います。
【ピエレッタのエレッタ】です。
こんな名前でごめんなさい』
と言った。
どうやら自己肯定感がかなり低いタイプの様だ。
なんだが、知りあったばかりの【殊深】の事を思い出す。
彼女も酷い虐待や虐めを受けていて、最初はビクビクオドオドしていた。
だからだろうか?
何となく、この【エレッタ】にも声を掛けてあげたいと思うようになったのは。
助けてもらいたいと言うより、何でも良いから助けになってあげたい。
そう思うようになったのは。
だから、【卯月】は、
「悩み事があるなら相談に乗るよ。
良かったら話してみて。
話せば辛いことも少し楽になるって聞いた事があるよ」
と言った。
【エレッタ】は、
『でも・・・
見ず知らずの【妖精さん】に・・・』
と言った。
【卯月】は【妖精】っぽい格好をしているので、【妖精仲間】だと思いこんでいるのだ。
【卯月】は、
「あ、ごめん。
【卯月】はね、こんな格好しているけど、実は人間なんだ」
と言った。
『ひぃ・・・
に、【人間】って?
何ですか?』
とビビりまくる【エレッタ】。
どうやら【妖精天域】に居るから【人間】を見たことが無い様だ。
【卯月】は、
「【人間】はね。
色々居るからひとくくりに全部そうだとは言えないけど、まずは、【卯月】を見て。
【卯月】はね、この【妖精天域】に【お友達】を作りにやってきたんだ。
でも、みんなに断られちゃって、ちょっと落ち込んでたんだ。
貴女もちょっと落ち込んでいる様に見えたから、一緒かもね」
と言った。
【エレッタ】は、
『じゃあ、【エレッタ】とお友達になってくれますか?
私は、【道化族】らしくないって言われてて、話が面白くないとか、つまらないとか言われてて・・・
どうすれば良いのかわかんなくて・・・
私、【道化族】止めた方が良いのか・・・って・・・』
と言った。
どうやら好感触の様子だ。




