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(ファーブラ・フィクタイズム3)【ウルティムス・ヴィクートリア】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編027/【努追 卯月サイト0】/友達妖精ゲット1

 【アリシア】に続いて【ん~ざぶろう】にも振り回された【卯月】だったが、【ん~ざぶろう】の知識はそれなりに役に立つと言えた。

 【ん~ざぶろう】の知識の押し売りから解放された【卯月】は【ん~ざぶろう】が言っていた、

 【お店】を持っている【商人族】、

 【不思議】な力を持つ動物【珍物(ちんぶつ)族】、

 【不思議】な力を持つ道化【道化族】、

 【芸術】に特化した【芸能族】、

 神仏や聖なる存在を司る【神聖族】、

 奇跡や運勢を司る【運命族】、

 の中から、【友達妖精】を見つける事にした。

 【妖精】達は【妖精天域】にいっぱい居るがすぐには声を掛けず、【フィーリング】が合いそうな【妖精】を見つけてその【妖精】に声を掛ける事にした。

 【卯月】は、

「え~っと・・・

 あの子は・・・

 ・・・違うな・・・

 じゃあ、こっちの子は・・・

 ・・・ん~・・・何か違うな・・・

 ならそっちは・・・

 あ、違うな、たぶん【作家族】の子だな。

 ベレー帽とか被っているし・・・

 ん~・・・

 どこに居るかな・・・

 なかなか・・・

 ・・・ん?

 ・・・んん?

 ・・・んんん?

 ・・・んんんん?

 ・・・気になる・・・

 なんか、もの凄く、あの子の事が気になる・・・

 気がする・・・

 声・・・掛けてみようかな・・・

 と、思うと何か緊張するな・・・

 ・・・あ・・・行っちゃう・・・

 ちょっと待って・・・

 そこの貴女・・・」

 と言って慌てて声を掛けた。

 声を掛けた相手の【妖精】は、【道化族】・・・だと思う。

 理由は、見るからに【道化師】みたいな格好をしているからだ。

 だが、態度がそうなのかな?と思わせていた。

 【道化】と言うとおどけて見せたりしているイメージがある。

 だが、その【妖精】は、何となく自信なさげな態度で居たのだ。

 【女道化師/ピエレッタ風】の格好をしているが、どうも挙動に自信なさげな感じがする。

 実際、【卯月】が声を掛けて逃げ出していた所を【卯月】が捕まえてようやく止まったのである。

 【女道化師/ピエレッタ風妖精】は、

『ごめんなさい、ごめんなさい。

 虐めないで。

 ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい』

 としきりに何故か謝った。

 【卯月】は、

「いやいやいや。

 貴女は何もしてないから。

 まずは、【卯月】の話を聞いて。

 【卯月】は、【努追 卯月】って言います。

 貴女は、ひょっとして【道化族】ですか?」

 と尋ねた。

 【女道化師/ピエレッタ風妖精】は、

『・・・はい・・・

 すみません・・・

 私、【道化族】の【エレッタ】と言います。

 【ピエレッタのエレッタ】です。

 こんな名前でごめんなさい』

 と言った。

 どうやら自己肯定感がかなり低いタイプの様だ。

 なんだが、知りあったばかりの【殊深】の事を思い出す。

 彼女も酷い虐待や虐めを受けていて、最初はビクビクオドオドしていた。

 だからだろうか?

 何となく、この【エレッタ】にも声を掛けてあげたいと思うようになったのは。

 助けてもらいたいと言うより、何でも良いから助けになってあげたい。

 そう思うようになったのは。

 だから、【卯月】は、

「悩み事があるなら相談に乗るよ。

 良かったら話してみて。

 話せば辛いことも少し楽になるって聞いた事があるよ」

 と言った。

 【エレッタ】は、

『でも・・・

 見ず知らずの【妖精さん】に・・・』

 と言った。

 【卯月】は【妖精】っぽい格好をしているので、【妖精仲間】だと思いこんでいるのだ。

 【卯月】は、

「あ、ごめん。

 【卯月】はね、こんな格好しているけど、実は人間なんだ」

 と言った。

『ひぃ・・・

 に、【人間】って?

 何ですか?』

 とビビりまくる【エレッタ】。

 どうやら【妖精天域】に居るから【人間】を見たことが無い様だ。

 【卯月】は、

「【人間】はね。

 色々居るからひとくくりに全部そうだとは言えないけど、まずは、【卯月】を見て。

 【卯月】はね、この【妖精天域】に【お友達】を作りにやってきたんだ。

 でも、みんなに断られちゃって、ちょっと落ち込んでたんだ。

 貴女もちょっと落ち込んでいる様に見えたから、一緒かもね」

 と言った。

 【エレッタ】は、

『じゃあ、【エレッタ】とお友達になってくれますか?

 私は、【道化族】らしくないって言われてて、話が面白くないとか、つまらないとか言われてて・・・

 どうすれば良いのかわかんなくて・・・

 私、【道化族】止めた方が良いのか・・・って・・・』

 と言った。

 どうやら好感触の様子だ。

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