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(ファーブラ・フィクタイズム3)【ウルティムス・ヴィクートリア】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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23/77

プロローグ編023/【努追 卯月サイト0】/残念・・・

 【卯月】は、

「あのぉ・・・

 お友達になって下さい」

 とストレートに聞いてみた。

 【アリシア】は、

『貴女と?

 わたしが?

 何で?』

 と聞いてきた。

 確かに、【アリシア】の言うことは最もだ。

 いきなり現れた素性の知れない女の子に友達になって下さいと言われてはいなりますとはならない。

 【卯月】は、

「私は、【パフォリス】と言う13歳から24歳の女の子の表現者の【頂点】に立ちたいと思っています。

 それを助けていただけないでしょうか?」

 と言った。

『それだけのためにお友達になれと?

 それでわたしに何の利点があるわけ?』

「利点・・・

 は、無いです。

 でも貴女の願い事も【卯月】が叶えます。

 何かご希望はありますか?」

『何か言えって事?

 そうねぇ・・・

 それじゃあ、貴女が一番美味しいって思った食事をわたしに提供してくれる?

 だったら、貴女とお友達になってあげても良いわよ』

「提供・・・って作れって事ですか?

 作れません【卯月】」

『そうじゃないわ。

 【ぐの王女】の所に連れて行くから、【ぐの王女】の所で、わたしに貴女の一番美味しい記憶を思い出してよ。

 そうしたら、【グルメ・メモリー】の魔法で、貴女の記憶から、取り出して、わたしが食べるから。

 美味しかったら友達になるわ』

「その場合、私の記憶はどうなるんですか?」

『その食事は食べてなかった事になるわね。

 代わりに、貴女の他の記憶にある食べ物を食べた事になるんじゃない。

 たぶん、2番目に美味しいと思った食事に切り替わるんじゃない?』

「そんなのやです。

 他にないですか?」

『そう、言われてもねぇ・・・

 別にその時の経験が無くなるだけだから、もう一度、食べれば、新しく一番美味しかった食事の体験と記憶になるんじゃない?

 まぁ、記憶がなくなっちゃったら食べる事も無くなるかも知れないけど』

「じょ、冗談じゃない。

 【卯月】、そんなのやだ。

 やだやだやだ。

 あれは美味しかっただけじゃない。

 大切な記憶なの。

 代わりはないの。

 だからやだ。

 絶対やだ。

 他のにして」

『他ぁ?

 じゃあ、わたしの部屋でも片付けてもらおうかな?

 そうしたら友達になってあげる』

「片付けをすれば良いのね?」

『そうね。

 ただし、わたしの部屋はかなり広いわよ。

 1人で片付けるなら20日はかかると思ってね』

「そんなに?

 そんなの出来ないよ。

 何でそんなに意地悪するの?

 もっとやりやすいのを言ってよ」

『何でわたしの方が妥協しなくちゃならないの?

 貴女の希望はかなり大変なのでしょ?

 なのにわたしの希望はショボイもので済まそうって訳?

 そんな人と友達になりたくないわね。

 と言う訳でさようなら。

 貴女とは友達に慣れないわ』

「がぁ~ん・・・」

『ばいばぁ~い』

 と言って、飛んでいってしまった。

 最初のお友達になってくださいのアプローチは失敗に終わった。

 だが、確かに、【アリシア】の言うとおり、自分の希望だけ大きくて相手に対して小さく済まそうなんて話は都合が良すぎる。

 我ながらなんて傲慢だったんだろうと【卯月】は反省した。

 お友達になるのに、自分の希望は言わない。

 言えば、今の様になる。

 まずは、何気ない会話だ。

 話し相手になってもらう事から始めようと【卯月】は思った。

 【卯月】は次の【妖精】に声を掛ける事にした。

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