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(ファーブラ・フィクタイズム3)【ウルティムス・ヴィクートリア】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編019/直近のライバルと果てなるライバル2

 【鷺宮(さぎのみや) 涼子(りょうこ)】、

 【中村(なかむら) 椿(つばき)】、

 【竜崎(りゅうざき) 志保(しほ)】、

 の3名が、

 【努追(ゆめおい) 卯月(うづき)】、

 【的藤(てきとう) 璃桜(りお)】、

 【遠歳(とおとし) 友加里(ゆかり)】、

 【花畑(はなばたけ) 殊深(しゅみ)】、

 【斉縁(さいえん) 空琉(くうる)】、

 の5名とぶつかる事になったのはちょっとしたきっかけだった。

 それは、【殊深】が、【エセル(ETHEL)イーズデイル(EASDALE)】の作った【本】を持っていた事が発端となった。

 【殊深】に対して、【涼子】は、

「ちょっとあんた・・・

 それ、【エセル】って奴の【本】じゃないの?

 何で、そんなの持ってるのよ?」

 と言った。

 【殊深】は、

「え?

 これですか?

 これは、【殊深ちゃん】達の間で、最近、面白い本を出した女の子が居るって聞いて、これかな?って思って買って、【卯月ちゃん】達に見せてあげようかな?って思って・・・」

 と言った。

 強さを求める【涼子】達にとって、自分の事を【殊深ちゃん】と言うのは勘に障った。

 【涼子】は、

「お前、気持ち悪いんだよ。

 何だよ、【殊深ちゃん】って?

 お前は小さな女の子か?

 私とかうちって言えよ。

 ガキかてめぇは?」

 と因縁をふっかけてきた。

 【殊深】は、

「酷い・・・」

 と涙目になって言ったが、そこへ、【空琉】が通りかかり、

「ちょっと何してんのよ、あんた?

 【殊深】を泣かせてんじゃ無いわよ」

 と言った。

 そこへ、【椿】が、

「どうしたの【涼子】?

 喧嘩でも売られたの?」

 と言って近づいてきた。

 【志保】も一緒だ。

 そこへ、【卯月】が、

「やっほー。

 どうしたの?」

 と暢気に挨拶をした。

 後ろから【璃桜】と【友加里】も現れた。

 そこで、基本的に楽しさを求める【卯月】達5人と、強さを求める【涼子】達3人が口論になった。

 途中で、どちらも【パフォリス】で頂点を目指している事が解り、【涼子】達が勝負を、持ちかけてきた。

 勝負の方法は【バトル】である。

 もちろん、これは【卯月】達には不利なテーマである。

 だが、彼女達が5人で、3人である【涼子】達は人数が少ないからと言う理由だけで強引に【バトル】での勝負に持って行かれた。

 そして、脅しとして【涼子】達は特殊な力を多数使い、【パフォーマンス】をして見せた。

 お前達は、私達を怒らせた。

 ビビらせてやる。

 心の底から怖がらせてやる。

 そう言った悪意があった。

 それを体現する様に、【涼子】達は、【百能演舞(ひゃくのうえんぶ)】と言う【パフォーマンス】をしている。

 これは、【涼子】達3名が、【異能】を1つずつ相手に当てない様にして披露すると言うもので、最後の100種類目を当てて全滅させるという物だ。

 ルールとしては【卯月】達が対応取れない様に、3名がアイコンタクトで【異能】を出す者を変えて行くと言う事。

 そして、同じ【異能】は使わないと言う事。

 もし、途中で以前出した【異能】を使った場合、【涼子】達は負けを認めると言う事。

 つまり、【ゲーム感覚】で【卯月】達を(なぶ)っているのである。

 【異能】を1つずつ披露したら、その後で、

「まず1つ目、【火炎乱舞(かえんらんぶ)】」

「これで17番目、【霧散幻影(むさんげんえい)】」

「これで36番目、【水流土砂(すいりゅうどしゃ)】」

 と言うように、【異能】を繰り出した者が、いくつめかと言うことと【技名】を言っていくのだ。

 99番目までの【異能】は相手に当てない。

 そのため、【卯月】達への肉体的ダメージは無い。

 だが、【異能】を目の当たりにして精神的なダメージを蓄積させて行く。

 そう言ったやり方だ。

 残酷なやり方とも言える。

 ここまで、やるのは、【涼子】達が、【エセル】に負けたと言う鬱憤を少しでも晴らしたいと言う自分勝手な理由からだ。

 性格が良いとは言えない。

 【パフォリス】を目指す者は【健全な精神】を基本としている。

 そう言う意味では、【エセル】に負けたと言う事以外にも彼女達は、【パフォリス】として、成功するための資質が欠けていると言える。

 だが、今は、【バトル】での勝負。

 【卯月】達では勝てない・・・

 【志保】は、

「おれで97番目。

 【剣山召喚(けんざんしょうかん)】。

 良かったわね?

 これが100番目だったらあんた達、串刺しよ」

 と言った。

 【殊深】は、

「ごめんなさい。

 【殊深ちゃん】のせいで・・・」

 と涙した。

 きっかけとなったのは自分だと申し訳ない気持ちでいっぱいなのだ。

 だが、そもそも【殊深】が悪い訳ではない。

 彼女はたまたま通りかかって因縁をふっかけられただけだ。

 言ってみればただの被害者だ。

 だが、【涼子】達は容赦しない。

 気にくわない奴をぶっ倒して憂さ晴らしする気まんまんである。

 後、3つで【卯月】達は・・・

 そう思われたが、そこで、先ほどの【クアンフィオナ】からの【ギフト】、【卵型】の【物体】が【卯月】達の前に突然、現れた。

 【椿】は、

「ん?

 何あれ?」

 と言った。

 【涼子】は、

「知らないわ。

 どうせ、こいつらが何か出して攻撃を防ごうとしたんじゃないの?

 かまわないから続けてトドメ刺すわよ」

 と言い、【志保】は、

「ラジャー。

 さぁて、誰がトドメを刺すのかなぁ~」

 と言った。

 【卯月】達は大ピンチ。

 どうなってしまうのか?

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