プロローグ編017/【宗経/ムネツネ】の日常7
【宗経/ムネツネ】は、5人の少女達の【パフォーマンス】をチェックして1つ1つアドバイスをしていった。
これをこうしたら良い。
この【パフォーマンス】はマイナスだと思うから逆にやらない方が良い。
これはもっとのびしろがあると思うなど、的確な助言をしていった。
しばらく見ていると、急に、ドガンっともの凄いでかい音がした。
【卯月】は、
「何?
何か落ちなかった?」
と言った。
他の4名も慌てている。
【宗経/ムネツネ】は、
《あれは、まさか・・・
守ろうとしているのか、【母親】を?
居るのか?
ここに?》
と思った。
どういう事か?
【宗経/ムネツネ】は何を思ったのか?
それは、落下してきたものは【クアンフィオナ】が顕現させたものであると推測したのだ。
【クアンシリーズ】である【クアンフィオナ】は、誕生前から世に影響をもたらす事が出来る。
そして、【クアンフィオナ】の【クアンシリーズ】としての特性は、【最終兵器】の様な物を作り出し、それに乗り込む事でその力を発揮するとされている。
だが、今回落下させた物は、【クアンフィオナ】が乗り込むためのものではない。
【クアンフィオナ】の【母親】となる【存在?】の危機を察し、その【母親】が今の状態で乗り込むのに問題がない程度まで【ダウンサイジング】で【弱体化】させた物を【顕現】させたのだ。
つまり、中途半端な強さを持つ、【最終兵器型】の【何か?】を顕現させたのである。
恐らく、【宗経/ムネツネ】の目の行き届かない所で【母親】が襲われる可能性がある。
そう感じて、【それ】を送って来たのである。
そして、それを【宗経/ムネツネ】が感じ取ったのである。
【宗経/ムネツネ】と5人の少女が音がした場所に行くと、そこには、宙に浮いたちょっとした大仏サイズの卵形の【物体】が浮いていた。
【友加里】は、
「面妖な・・・
何でござるか、これは?」
とつぶやいた。
【宗経/ムネツネ】は、
『・・・試しに触れて見ようか?』
と言った。
【卯月】は、
「そんなぁ~、危ないよぉ~」
と言ったが、【宗経/ムネツネ】は、
『こいつは多分大丈夫だ。
君達の誰かを守るものだと思う。
俺も触れる事は出来るだろうが、こいつに触れた時、ビリッとしたら資格は無い。
だが、ちゃんと触れられればいつか、その誰かを守ってくれるものだと俺は思う』
と言った。
【空琉】は、
「テキトーな事を・・・
ほらっ、私だって触れるじゃない」
と言って、【卵型のそれ】をぺちぺち触ってみせた。
【宗経/ムネツネ】は、
『じゃあ、君が・・・』
と言うと、【卯月】が、
「【卯月】も触れるよ、ほらっ」
と言って、【友加里】も、
「拙者もでござるな」
と言い、【璃桜】も、
「ボクも大丈夫だよ。
【殊深ちゃん】も触ってみなよ」
と言った。
【殊深】は、
「こ、怖い・・・」
と言ったが、結局、触っても何も無かった。
【宗経/ムネツネ】は、
《ど、どういう事だ?
【母親】を守るんじゃないのか?
誰でも良いのか?》
と思った。
そこで、通りすがりの女性に、
『ちょっと君、これに触って見て貰えるかな?』
と言って触らせた。
すると・・・
ビリッ・・・
「あいたっ。
何なのよ、これは?」
と女性が【宗経/ムネツネ】をビンタした。
【宗経/ムネツネ】は、
『ごめんごめん。
おかしいな・・・』
とつぶやいた。
《女性なら誰でも良いと言う訳ではないのか?
すると、この5名には【母親】になる可能性があると言う事になるのか?》
とこっそり納得したのだった。
【卯月】は、
「で?、結局、これ、何なんだろうね?」
と言った。
【宗経/ムネツネ】は、
『さぁな。
だが、君達に悪い物じゃない。
それだけは確かだ』
と答えたのだった。




