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偽りの白薔薇王女と二つの魂  作者: 春夏秋冬
第一章『学園入学(侵入者)編』
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第三話『侵入者』

 不意に大地を震わせるような低い轟音が学園全体に響いたあと、あいなは急いでシラユリのところへと向かっていた。

 ……何いまの?凄い揺れだったな。はやくシラユリちゃんに合流しないと。一人の時に何かあったらまずいし、今の私じゃまともに何も出来ないから護衛の人のところに居た方がいいだろうな。

「アイナ・アリストだな」

 急いで走っていたあいなの目の前に、フードの人物が立ちはだかった。

「あなたは……だれ?」

「私のことなど知る必要はない。第三王女お前を拘束する。抵抗するなら殺すことも厭わない。まあ学園にバリアが張られている以上逃げることすら出来んがな」

 ……さっきの揺れはバリアが張られた音だったんだ。ところでこの状況ってもしかしてだいぶマズイ??

 とりあえず今の私に出来ることは①逃げる②時間稼いで誰か来るのを待つ③闘う

 ①……は多分無理。逃げてる最中に追いつかれるし、この学園のマップを全部覚えてないから逃げる場所が分からない。

 ②は時間稼げたとしても誰か来れる?他の場所でパニックが起きてたら?……多分厳しい

 そうなると……③だけど、こと戦闘となると、魔法のことあんまり分からないし、上手く発動出来るか分からない。それで勝てる?

「なにをぶつくさ言っているのか分からないが、拘束させてもらう。水流捕獲(ウォーターロック)」

 水が輪っか状になってアイナの身体目掛けて飛んでくる。

「!!」

 間一髪で避け、思考を巡らす。

 ……今のに当たると動けなくなる・・・のかな?避けれるのは全部避けたほうが良さそうだなあ。

 それにしても私の魔法・・・たしか植物魔法。何が出来るかな?

 あ、シラユリちゃんが魔法はイメージが大事みたいなこと言ってた気がする。とりあえずあいつに植物の幹を当てるイメージ!

「いっっけぇ」

 アイナの掌から太い幹が現れてフードの人物に向かって飛んでいく。

 だが、簡単に避けられてしまう。

「なんだそのお粗末な魔法は?王族とは言えど、魔法は大したことがないんだな」

 ……良かった。魔法を発動させることは出来た!あとは・・・これでどうやって倒すか・・・だなあ。

 手元以外からでも出せれば多方向から攻撃できるなあ。やってみるか。

「はあ……あ」

 ……これも出来る!魔法ってほんと無限の可能性があるな。なら……もっと速く!もっと鋭く!!

「いっけえええ!」

 フードの人物は急激に速くなったアイナの魔法を避けきれず被弾する。

「ぐはっ……はっ……っっ」

 ……やった!!上手く行った!このまま……!!

「水魔法 水流斬撃(ウォータースライサー)」

 フードの人物も負けじとアイナの魔法に対抗する。

 ……植物の幹を盾にするイメージ!!

「はっ!」

 水の斬撃はあいなの出した幹に突き刺さる。

……さっきの速く鋭い攻撃は効いたから、蔓とかで両腕を掴んで胴体に一撃決め込んだら行ける・・・?

「くらえっっ!」

 あいなの想像通りにフードの人物の両腕を掴み縛り上げて胴体に一撃を決める。

 だが、次の瞬間。フードの人物の身体が液体のように溶ける。

「えっ……何なに?」

 ……水で身体つくってた?本体はどこ?いつからあの水の分身体だった??最初から?

 あいなの脳裏には沢山の思考が浮かんでいたが、それ以上はまとまらなかった。

 しばらく警戒したが、完全に音沙汰がなくあいなも警戒が解ける。

「どっか行っちゃった?」

 ……どうしよう?ア(・)レ(・)完全に狙いは私だったよね?

 どうするべきか。シラユリちゃんのとこに行くのが一番いいか。確かシラユリちゃんのところは校舎の西側だったかな?いや、東だった?ううん西側だな。

 ……うん。多分こっちだな。

 あいなはシラユリがいる東側ではなく正反対に向かって走っていった。

 

改めまして、春夏秋冬ひととせです。

第3話ご覧いただきありがとうございます。

あいなの初戦闘もありましたね。これからどんどん成長していきます。楽しみにしていてください。

まだ拙いところもございますが、頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします。

感想等お待ちしております。

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