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第2話『学園生活のはじまり(2)』

 学園に着いたアイナたちは、各クラスに案内される。

 ――緊張するなぁ。巧く()()()になれるかな?

 緊張しているあいなは背後から声をかけられビクッと反応する。

 「アイナ・アリスト第三王女ですよね?」

 「えっ……。うん。そうだけど、えっと……」

 ――やばい。()()()の名前を知ってる?もしかして知り合い……?

 正体がバレるかもしれない。と、焦るあいなだった。しかし、声をかけてきた少女は謝り改めて自己紹介をする。

 「ごめんなさい。先に自己紹介するべきでしたね。わたしはティティア・ウェア。よろしくお願いしますわ」

 「よろしくねティティアさん。……それと、私が王族だからといってそんなに堅苦しくなくていいよ。」

 ――馬車の中でシラユリちゃんが言ってたけど、やっぱり堅苦しいなあ。わたしが王族である以上仕方ないけれど……。

 「そうですか?ならアイナちゃんって呼ばせてもらってもいい?」

 「大丈夫だよ。私もティティアちゃんでいいかな?」

 「あら、王女ともあろう方が護衛もなく、ただの平民にタメ口まで許すとは……」

 高飛車そうな少女が腕を組みながら口を挟んだ。

 ――また人が増えた……。少しずつ周囲のこと覚えていこうと思ったのに上手くいかないな。

 「あなたは……ヴァレンテ家の……」

 口を挟んできた少女を見てティティアが反応する。

 「お、お姉ちゃんがごめんなさい。あ、わたくしはエリー・ヴァレンテです。こっちは姉のロベリアです」

 ロベリアの陰に隠れるように、ひょっこり顔を出しながら自己紹介をする。

 賑やかな空気に包まれている教室に教師が入ってくる。

 「おい貴様ら。賑やかしもいいが、そろそろ順番だ。中庭に向かえ」

 「アイナちゃんいこっ!」

 「王女の実力がどんなものか見せていただきたいですわ。わたくしも王女の魔法というのは見たことありませんので」

 ――まずい。どうしよう。上手くごまかせないかな……?あ、シラユリちゃんのとこで、もうちょっと作戦詰めていこっかな……。

 「あ、わたし妹のところ寄ってから行くね」

 「了解!先行ってるね!中庭だからね。迷子にならないようにね」

 ティティア達三人と別れ、急いでシラユリのところへ向かう。

 ――えっと……確かこっちだったよね?広すぎて迷うなあ。

 あいながシラユリのところへ向かっていると、不意に大地を震わせるような低い轟音が学園全体に響いた。

 「なにっ?何の音!?」

 中庭に集まっていた教師陣や生徒達も地鳴りを聞いていた。数名がパニックになり中庭は混乱に陥っていた。

 「なんだ……この音は」

 「レグルス教諭!学園全体にバリアのようなものが貼られています!」

 レグルスと呼ばれた教諭は僅かに眉をひそめる。レグルスは一瞬だけ周囲を見渡すと、状況を把握したかのように迷いなく指示を飛ばした。

 「ブランシュ教諭・ウル教諭は逃げ遅れた生徒の救助。クーベラ教諭は学園内の見回り。わたしは中庭(ここ)で生徒の保護をします。残りは全員原因の究明を」

 「「「はっ!」」」

 各教諭が返事をする。

 「生徒諸君はその場から動かず待機」

 既に中庭に来ていたティティア達は分かれたあいなのことを心配していた。

 「アイナちゃん大丈夫かな?」

 「大丈夫でしょう。王族ですから最優先で保護されていると思いますし、妹さんのところに向かったのであればそちらで避難されているでしょう」

 「そこの生徒達。あちら側に移動しなさい」

 レグルスは生徒達を避難させながら、現状からは予想のつかない今後のことを考えていた。

 ――いったい何が起ころうとしているんだ?

 

改めまして、春夏秋冬(ひととせ)です。

第2話ご覧いただきありがとうございます。

あいなの学園生活が始まりました。一体どうなっていくことやら…

まだ拙いところもございますが、頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします。

感想等お待ちしております。

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