↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
偽りの白薔薇王女と二つの魂  作者: 春夏秋冬
第一章『学園入学(侵入者)編』
PR
10/19

第七話『一時閉幕』

 学園に張られていたバリアを破壊した、あいなとシータはシラユリの元へと向かっていた。

 ――まさか向かっていた方向が反対だったとは。

「案内ありがとう」

「いえいえ。王女の為ですから。早くご家族と合流できたほうがいいでしょう。バリアが割れたからと言って侵入者が襲ってこないとは限らないですし」

 ――確かに。そうだよね。

「はい。それはそうと、わたしが王族だからと言って敬語じゃなくていいですよ。フランクなほうが話しやすいですし、そもそもシータさんの方が歳上ですから」

「そうですか……?それでは少しだけフランクにしますね。二人きりの時だけですが」

「あはは。うん。そうしてくれると嬉しいです」

 ――やっぱり、わたしが王族である以上、こういうところは気を遣わせちゃうんだな。


 ——中庭

 一方、あいなが向かっている中庭では、逃げ遅れた生徒やシラユリ達も集まっていた。

「クランセラー!お姉様は?」

「申し訳ありません。現在近衛兵が探しておりますが、まだ見つかっておりません」

「魔(マナ)の反応的には学園内には居るみたいですが……全く何をしているのでしょうか。お姉様は」

 シラユリとクランセラーの会話を近くで聞いていたティティアとロベリアも心配をする。

「アイナちゃん無事かな……?」

「どうやら王族と一緒と思いましたが、そんなことはないようですわね」

 心配する面々を他所に中庭の一画からひょこっとあいなが姿を見せる。

 シラユリがいち早く気付き、あいなに駆け寄る。

「アイナお姉様!心配しましたわよ」

「シラユリちゃん……。無事そうでよかった」

「そういうお姉様……こ……そ……」

 シラユリは、あいなの姿をじっと見つめる。

 ――服が少し汚れている。それに、この魔力の揺れは……。

 違和感に気がついたシラユリはあいなに屈むように、目線で指示を出し、あいなの耳元で怒った口調で、周りに聞こえないよう囁く。

「お・ね・え・さ・ま・?わたくし言いましたよね?余(・)計(・)な(・)こ(・)と(・)を(・)す(・)る(・)な(・)って」

「ごめんなさい。でも、敵も急に来ちゃって……」

「はあ……。まあ、どのみち敵襲がなくても、なにか起こしてたとは思いますが……。なんにせよ、無事帰ってきて頂いてよかったです。大事なお姉様の身体ですから」

 シラユリとの会話がひと段落したところで、ティティア達が寄ってくる。

「アイナちゃん無事そうでよかったよ〜!!」

「全く……一人で何をなさっていたんですの?」

「お、お姉ちゃんも、こう見えてアイナさんのこと心配していたんですよ」

「エリー?余計なことは言わなくて良くてよ?」

「ごめんなさい……」

 ――皆に心配かけちゃったな

「ごめん。心配かけちゃった」

 あいなが謝ると、ティティア達は鳩が豆鉄砲を食ったように驚く。

「大丈夫だよ!謝らなくて……」

「でも……皆に心配かけたなって」

「ふん。王族なんですから、迷惑かけて当たり前っていう態度とっていればいいんですわ」

 ――わたしロベリアさんにはあんまりよく思われてないのかな?

「アイナお姉様!護衛と馬車の準備が出来ましたわ。帰りますわよ」

「あ、うん!分かった」

 あいなはティティア達に別れを告げると、そのままシラユリと馬車に乗り込み帰宅する。

 ――入学初日から大変だったなぁ。これからどうなるんだろ……?

 

改めまして、春夏秋冬(ひととせ)です。

第七話ご覧いただきありがとうございます。

まだ拙いところもございますが、頑張っていきますので応援のほどよろしくお願いします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
第一章まで拝読しました! 一話ごとの長さが読み進めやすく、あいなの心の声にも親しみやすさがあって、テンポよく読めました。冒頭でアイナとあいながそれぞれ襲われる不穏な始まりから、二人に何が起きたのか気…
展開がスピーディーで一気に読んでしまいました!特に好きなポイントです↓ ・冒頭のアイナとあいなの死の比較の魅せ方 ・魔法詠唱の独特で面白いセンス ・必死に入れ替わりを隠そうとするかわいいあいな ストレ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。