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6話 俺


6話 俺


俺は急いでその場を離れた。

あの人物にまた見つからないように。


そもそもあの人物はなんなのだ?

俺の教育係なのか?

疑問は尽きないが、間違いなく

味方ではない。


多分、あの部屋だ、あの部屋に秘密がある。

俺は足早にあの暗い部屋に向かう。


この世界から抜け出せるかわからないが、

その鍵があの部屋にあると思った。


はっ…。


俺は物陰に身を隠した。

あの人物がいた。


暗い部屋から出てきた様だった。

その直後、俺はパニックになった。

遅れてもう一人出て来たのだ、俺がっ!


いや、アイだ。

いや、俺だっ!

理解と意識がぶつかる。


俺は息を潜め、パニックになった心を

押し潰した。


やがて二人は去ったが、まだ頭が追いつかない。

アイも知らない事だったのか…。


俺は気になり、二人の後を付けた。


二人は配膳ロボットがいる場所で

何かを食べた。

時折あの人物は何かを話していた。


食べ終わった二人は場所を移動する。

作業場だ。俺は作業をしていた。


あいつは何なんだ?

何で俺に似ている?

双子なんてレベルではない、瓜二つだ。


そしてこれは何なんだ、食事、作業、

あの日俺がした事とすべて同じじゃないかっ!


わからない事だらけだ、少し前はあんなにも

理解できていたのに。


俺は俺に接触を図ろうと決めた。


周りに気を配り、あの人物に見つからないように近づく。


さあ、いよいよご対面だ。





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