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超不定期投稿
家に帰ると警察から事情聴取を受けている妻がいた。
「なぜなのかわからなくて・・・」
と妻は泣きながら言っている。
自分も聞かれたがわからないと答えた。
「息子を見せてくれないでしょうか?」
警察官に聞く。
「いいですが・・・ちょっと閲覧注意といいますか・・・」
「そんなことはどうだっていいです。見せてください。」
二階まで上がり、息子の部屋のドアの前で警察官に「どうぞ。」
と言われ、中に入った。
そこには首をロープのようなもので吊られた息子が
ぶらさがっており、自殺していた。泣きそうになったが、吐き気を催し、口を押さえた。
急いで部屋から出て、一階に戻り、
トイレで吐いてしまった。トイレから出ると、
待っていたかのように警察官から質問攻めを受けた。
息子さんの自殺に何か心当たりはありますでしょうか?、息子さんはどのような人物だったのでしょうか?、家庭ではどのような感じで過ごしていたのでしょうか?
心当たりは特になく、性格は真面目すぎる。
家庭では勉強をしていた。
いたって自殺するような人物ではないはずだ。
警察官が帰ったので、自分の部屋に戻り、
何か原因があったのかと考えてみる。
私は息子と何も喋っていない。私は息子に危害は加えていない。私は息子が死んだことを信じることができない。話してはいなかったが、自殺するような人間ではないと思っていたからだ。
そんな事を考えていた時、知らない番号から電話が
かかってきた。普段の私では電話を取らないだろうが、今はそれを考える余裕がない。電話を取ると、
警察だった。
「実は他殺の可能性がありまして、どこかでお話させてもよろしいでしょうか?あと、春菜さん(妻)にも
来てもらうよう言ってもらえるとありがたいです。」
「わかりました。ですが、妻はずっと泣いていて、
他殺の話をすると妻が何をするかわからなくて・・・一人で行ってもよろしいでしょうか?」
これは事実だ。警察が帰ってからずっと泣いている。
このまま息子が他殺されたと聞いたら妻は
何をするのだろうか?
とりあえず今日は寝ようとしよう。
朝起きてテレビをつけると、ニュースが流れていた。
「N県G市で八田 悠一さんの死体が見つかりました。他殺だと考えられており・・・」
テレビを消した。
自分の子供が死んだことを受け止めきれない。
今日は学校を休むことにした。




