卒業
11年後
まなみ「おじいちゃん、おばあちゃん、行ってきまーす」
おばあちゃん「いってらっしゃい、気をつけていくんだよ」
おじいちゃん「そうか、もう卒業か」
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私のお父さんとお母さんは私を生んだ後はやくに事故で死んでしまったらしい
両親が死んだあと、お母さんの両親が私を引き取って育ててくれた。お父さんの両親とも仲が良い
「まなみ」死んだ両親がつけてくれた名前、愛を実らせるという意味らしい
相思相愛だったお父さんとお母さんを表したような言葉
両方のおじいちゃんとおばあちゃんから何度も何度も聞かされた。
私もこの名前が大好き、優しい母が付けてくれたような優しい響き
お父さん、お母さん、あったことはないけれど
私は今日、小学校を卒業します
おじいちゃんとおばあちゃん達は後から学校に来るそうだ、
お父さんとお母さんにも手を合わせてきた
そんな環境だけど寂しくはない、小さいころからお父さんとお母さんはもういなかったし、おじいち
ゃんとおばあちゃんが何時も一緒にいてくれた、だからそれが普通
まなみ「やっとついたー」
友達の女の子「おそいよーまなみ」
まなみ「ごめんごめん『ゆずき』、着替えに手間取っていて」
ゆずき「今日、答辞読むんでしょ、しっかりしてよー」
ゆずきはしっかり者で、私の事を理解してくれている。
その私は自分で言うのもなんだけど、お父さんの様に頭が良く、見た目もお母さんに似てかわいい
しっかりしているつもりなんだけど、ゆずきからはドジっ子と思われている。
納得がいかない、けれどそんな私をゆずきは確かに的確にサポートしてくれる。
そんな状況もあってか、ゆずきはお姉さん的存在。
恋の悩み、友達の悩み、性の悩み、万能だ、
私は心の中で密かに本当はドラ〇もんじゃないかと疑っている
式は和やかに進行しそしてついに答辞になった
ゆずき「落ち着いてね、いつもどおり」
両手で背中をそっとおす
まなみ「うん」
前にでて準備もできた
大勢の視線が集中する
「ご来賓の皆様、保護者の皆様、先生方、今日は私たちの卒業式にお集まりいただき誠にありがとうございます。私たちが大きく・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・」
順調だ?
(あれ、読んだあとどうすんだっけ?あれ)
あまりに緊張して内容が思い出せない
動けない!!・・・
ざわざわと会場がなりかけたその時
私のところに普通に歩いてきて、まるで最初からそうであったかの様に話し始めた
ゆずき「卒業をまだしたくないのね、でも頑張ろう」
私を抱きしめる、そして手をつないだまま横にならんだ
まるで予見していたように、わたしの続きを話し出す
ゆずき「・・・・これで卒業生を代表達の答辞とさせていただきます。本日はありがとうございました。」
二人で頭を下げる
会場の拍手
感動であたりは泣く人だらけ
ゆずきはそっとささやいた
「私の演技もなかなかなもんでしょ」
最後の最後で失敗しちゃったけれど、何とか卒業できた。




