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第27話:ヒロインたちとの極楽混浴と至高のスイーツパーティー~エデンの進化~

その夜。

 満天の星々が降るように煌めく夜空の下、エメラルドグリーンに輝く露天岩風呂からは、心地よい湯煙が立ち上っていた。


「……はぁぁぁぁぁぁ……極楽、極楽……」


 ロイドは滑らかな御影石の縁に頭を預け、思わず深いため息を漏らした。

 熱すぎず、ぬるすぎない絶妙な湯加減。

 肌に触れた瞬間、日々の作業の疲れがスーッと溶け出し、全身の毛穴から温かな活力が染み込んでくる。

 目を閉じれば、爽やかな夜風が頬を撫で、虫の音が静かに響いている。

 まさに至福のスローライフ。……だが、その静寂は、カチャリという脱衣所の扉の音によって破られた。


「ロイド様ぁ! お背中をお流しにまいりました!」

「セリス、抜け駆けは規約違反です。マスターの洗体任務は、初期登録メイドである本機ルシアの専権事項です」


 ガラリと戸が開き、湯気の中から現れた二人の姿に、ロイドは思わず湯の中で跳ね上がった。


「ぶふっ!? げほっ、ごほっ……!?」


 現れたのは――濡れて素肌にピタリと張り付いた純白のバスタオル一枚を纏った、セリスとルシアだった。

 湯気の中で火照った桜色の肌、豊かな胸元の深い谷間、キュッと引き締まった細い腰と、すらりと伸びた太もも。

 セリスの黄金の髪は水滴を弾いて艶やかに肩にかかり、ルシアの白磁の肌には透き通るような色香が漂っている。


「お、お前たち!? なんで入ってくるんだ!? 混浴なんて聞いてないぞ!」

「えっ? だって、こんなに広くて気持ちいいお風呂ですし……ロイド様とお背中を流し合いたくて……。め、迷惑、でしたでしょうか……?」


 セリスが潤んだ翡翠色の瞳で上目遣いに見つめ、恥ずかしそうに頬を真っ赤に染めながら、湯船に入ってロイドの右腕にピトッと身を寄せてきた。

 バスタオル越しに伝わる、豊満で柔らかく温かなエルフの体温。


「本機もマスターとのスキンシップによる好感度パラメータの同期を要求します」


 ルシアが無表情のまま、反対側の左腕をぎゅっと胸元に抱きしめてくる。

 こちらは滑らかで吸い付くような、冷涼で心地よい神秘的な弾力。


「ち、近い! 二人とも近すぎるって! のぼせる! 確実にのぼせるから離れてぇぇぇっ!!」


 右からは柔らかく甘い温もり、左からは極上の滑らかな感触。

 鼻血を吹き出しそうになりながら絶叫するロイドの声が、星空へと吸い込まれていった。


 そして――。

 騒がしくも極楽のお風呂から上がった後は、リビングのテラス席で至高のスイーツパーティーが待っていた。

 アリアが帝都から仕入れてきてくれた新鮮なイチゴやブドウ、そしてロイドが錬成した純白のグラニュー糖をふんだんに使った特製生クリームとふわふわのシフォンケーキ。


「……んんんっ! 美味しい……! このケーキ、綿菓子のようにお口の中でふわっと溶けていきますわ!」

「本機の味覚センサー、再び至福の上限値を検知。マスターの手作りスイーツは宇宙一です」

「ロイド様、あーんしてくださいませ!」

「ちょっ、セリス、自分で食べられるって!」


 澄み切った名水で乾杯し、甘いスイーツを頬張りながら、みんなで笑い合う。

 かつて死の世界と呼ばれた廃棄谷は、いまや誰もが憧れる、地上で最も豊かで甘美な『奇跡の楽園(エデン)』へと進化を遂げていたのだった。

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