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哀しい宇宙

そして、誰も歌わない夜になる

あれから終わりを見せていない

壊れかけた時計は

知らない内に別の時計に変わる

そこには誰も居ない

誰も知らないから居ないのと同じだ

繰り返される白い温もりは

黒い感情とセットで販売され

金だけが自分を救うと

信じて疑わない人間を作る


心が未熟なのでは無い

そこだけがドーナツ状に抜け落ち

誰かが埋め方を教えない限り

当人達は埋めれないのが実状だ

それを「努力が足りない」と言われ

『分からない』と答えれば

笑いながら「だから、駄目なんだ」と

口々に述べるのである

それの何処が人間らしいのだろう

成長を促すのが

人間の知恵であれば

出来るようにする事が

人間の情であれば

アレ等が口にするのは

人間から遠く離れた言葉ではないのか


良い人間になろうとは考えていないが

意地の悪い人間になろうとは思わない

大抵の人間が

そのように思って行動している

しかしながら

隙間を埋める為にそうするしかない

悲しい人間も居るらしい

成りたくは無い人間だが

人間として扱わなければならない

人間の形をした者を

如何に人間に近づけるかが

本来の人間の知恵なのだ

現状の技術力も科学的革新も

その為にあるものだとしたら

哀しい宇宙という形には

酷く納得してしまったのである



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