【選手インタビュー】 新藤アスカ編
私は格闘技ライターの松本豪。
本日お届けするのは、皆さんが待ち望んでいたと思われる、神童、アスカ選手のインタビューだ。
間もなく麗艶選手とのタイトルマッチを控えており、忙しそうだったが、無理を言って答えていただいた。
「アスカさんはここまでプロ戦績無敗で駆け上がっていますが、その秘訣は何でしょうか」
「お父さ、父のおかげです」
「お父様の指導のおかげということですね。お父様も現役時代、強い選手として名を馳せていました」
「現役時代の父は、すごいと娘の私でも思います」
「お父様と喧嘩することは?」
「友だちと絶交しろと言われたとき、言い争いになりました」
「その友人とは?」
「……絶交しました」
「それはつらい経験でしたね」
「でも必要でした。そのときの私にとっては」
「交友関係もお父様によって制限されているのですね」
「勘違いして欲しくないのは、父を恨んでるわけじゃないということです。父は立派なトレーナーです。間違いない」
「お父様とは、家ではどんなやりとりをしていますか」
「練習での動きの反省点、改善点についてたまに話します。私も父も、あまり話さないので会話は少ないです」
「阿吽の呼吸というやつですね。話さなくとも心で通じあえるという」
「そんなでもないです」
「いま一番闘いたい相手は誰ですか?」
「麗艶です。チャンピオンを目指しているので」
「他に闘いたい相手はいますか?」
「幼なじみの、山本ヒナという選手です。彼女はまだあまり名を知られていません。でも必ずトップに躍り出ると思っています」
「先ほどの絶交した相手というのは」
「はい」
「ヒナさんとは現在交流されていますか?」
「東京に引っ越すとき、一度だけ会いました。それ以降はまったく会っていません」
「最後にアスカ選手にとって格闘技とはどんなものですか?」
「難しい。けど、言うとするなら水と同じ。それなしでは生きていけない。そういうものです」




