#18 人は常に癒やしを求めるもの
癒やされたい?
水の国そのものが癒やしの中にいるようなこの国の人々でも、まだ癒されたいと思っているのだろうか。
「アタシのいた世界では貧富の差は大きいけど、その国や土地で人々は自然と共存しているわ。ここでは国によって役割があるのね。それにどこにいても癒やされそうなこの水の国でも、まだヒーリングを求める人達がいるの?」
次元が違うこの世界でも、人々はそれなりの悩みや迷い事を抱えているのだろうか。
癒やしを求めてしまうほどに?
「そうね。多分ここはキンセイのいる次元よりもちょっとだけ上の次元だと思うわ。でもね。どの次元にいても、そこで何もなかったら人の成長は止まったままだわ。せっかくこの地球に生まれて来たのだから困難なことが起こればそれを克服したいと思うでしょ。克服しようとすればするほど心も身体も疲れ果ててしまうこともあるわ。そんな疲れを癒やすことも必要だと思わない?」
住む世界が違っても時代が異なっても、やはり心身の癒やしは必要なのだと云うことなのか。
「どこにいても、人は癒やされたいものなのね。分かったわ。キッカは癒やすことを支事としているのね。それでキッカ自身は癒やされたいと思うことはあるの?」
人を癒やすばかりでは自分自身も疲れてしまわないのだろうか。
「あるわよ。私も人間だもの。私にはヒーリングの師匠となる人がいるの。その人に逢うことで心身のバランスを調整してもらってるわ。でも、たまにしか逢えないけどね。師匠は忙しい人なのよ。水の国の生まれではあるけど他国を駆け回っているわ」
「へぇ、キッカにもメンターとなる人ががいるのね。キッカはその師匠みたいにあちこち行ったりはしないの?」
案内されたサロン兼住居が活動の場のようではある。
「他国はないけど、水の国の国内なら呼ばれれば出向くわよ。この国も広いから遠方だとちょっとした旅行気分に浸れるわ」
そうだった。ここはひとつの大陸を四分割した大地のオーリカ大陸だったことを思い出す。
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癒やしたい?




