#13 シンプル・イズ・ベスト
フリフリヒラヒラより
菊花の部屋は思ったよりスタイリッシュな装いだった。
白を基調としたシンプルなインテリアは、見た目乙女の菊花とは真逆だと云えよう。
ロリータ嗜好の部屋と云えば、レースやフリルなど乙女心満載な飾り付けが施されたものが多数であるのが菫青の記憶に残るものだ。
それらを取り除き、無駄を省いてスッキリした居住が菊花の棲家のようだった。
「もっとゴージャスでお姫様のような部屋なのかと思っていたわ」
正直な感想を述べる。
「あはは、意外でしょ?ファッションはフリルやレースは大好きだけど、生活そのものまでフリフリが好きな訳ではないわ。むしろ、無駄のない削ぎ落とされたよりシンプルさを求める傾向にあるわね」
それは予想以上に意外だった。
お姫様嗜好の人間の大半が天蓋付きのベッドやレースやフリルの装飾品を好む傾向にあると思っていた。
「あっでも、それ分かる気がする。アタシも自室のインテリアは極力シンプルな物を配置してあるもの」
フリルやレースは好きだが、華美な装飾は好みではない。
菫青の好きなゴシックロリータは白黒が基調となるファッションのひとつだ。
派手なフリルやレースはむしろ控え目だ。
「キンセイと趣味が合いそうで嬉しいわ。今着用しているゴシック系のお洋服もとてもあなたに似合ってる。いつか私も取り容れたいわ」
白ロりの天使に云われては嬉しくない訳がない。
「嬉しい。ところで、今のアタシは何も持ち合わせていないわ。外出途中でお出掛け用のバッグだけ。着替えもないし、お泊り用のグッズもないの」
いきなり見知らぬ土地に放り出されたような自分の立場に為す術がない。
「それはここにあるから心配しないで大丈夫よ。着替えは私のを貸してあげる。見たところ私と背格好は大差なさそうだし。キンセイの方がスリムだし問題なく着られると思うわ」
「ありがとう。すごく助かるわ」
「まずはシャワーでも浴びてひと息吐きましょう。先に使って来て。終わる頃、お茶の用意をしておくわね」
菊花のありがたい申し出を受けることにした菫青はシャワールームへと案内された。
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スッキリシャッキリ派




