EP7. 毒草の犯人は誰?パパ出陣!
「目のクマが酷いですね。昨日は沢山寝られたと思ったのですが…」
「…ははは…。」
乾いた笑いしか出せないや
― 眠い…とても眠い。体だるい ―
徹夜した次の日のような体感。鏡の前でいつも通り身支度をしてもらう私
毎日色々ありすぎて心も体もついていけてないわ
食卓へ移動すると、お父さんが険しい顔で あのおじいちゃんと話していた。
「おぉ来たか!おはようアイビー」
「おはようございます。」
私をみるなりニコっといつもの穏やかそうな表情に戻るお父さん
「先日、毒草の件があっただろ?あの犯人が昨日の夜に確保され今牢屋に入っている。」
「もう捕まったんですか?早いですね」
「相手が王族だったからな、いや、我が愛しい娘に あのくそやr…コホン
悪いことを~しようとしたやつらだから~…パパも皆も沢山探したんだぞ~」
執事のルーカスがじっとお父さんを冷ややかに見つめていたのに気づいたのか
お口悪いのが瞬時に訂正し、ロボットみたいに片言に話し出したお父さん
「それで、犯人は誰なんですか?」 あのメイドだろうと思いながらも質問した
「犯人はシェフ1人。メイド2人。全部で3人。
家族を殺すと依頼主から脅され実行したそうだ。
依頼者は以前ここに出入りしていた商人の一人だった。」
あの毒草は子供には殆ど無害だそうだ。だが、大人は違う。少量を長期摂取で治らない病にかかる。そこでお前とそいつの息子を婚約・結婚をして~~という話だった。」
「ふぇ…」まぬけな声が出ちゃった。
アニメでよく見た展開が、まさか自分で体験できるとは思わなかった…。
「怖かっただろう?一応念のため シェフと料理担当のメイドは全員解雇し新たに雇ったから安心してほしい。」
「依頼主の家族はどうなるんですか?その…子供とか」
「お前はなんて優しい子なんだ!家族は辺境へ追放。二度とこの国には入れないようにする
父親も罰を受けた後は態度次第では家族と一緒の場所へという形を考えているよ」
「そうだったんですね、家族がバラバラにならなくてよかったです。
お父さん。その後体調は大丈夫でしょうか?」
「なんか堅苦しいな。前のようにパパと呼んでくれないのかい?」
うるうると子犬のように小さくなっているお父さん…
「ぱ…パパ、体調は大丈夫なの?」
「久々のパパ呼びぃぃい!おい!聞いたか?我が娘がパパってかわいらしい声で呼んだのを!」
すごい喜んでくれてる。
「パパは医者に診てもらったけど、何もないといわれたから大丈夫だぞ!」
ご機嫌のお父…パパに頭をぐりんぐりんと 撫でまわされる
―でも念のため私のスキルで見てみるかー
昨日のようにレントゲンをイメージ
ん?目が黒いモヤがかかってる… 今治療したら周りにばれてしまう
後ですきを見て何とかしなくちゃ…
「さ!食事にしよう!」
「そういえば昨日、壁に穴を開けたそうだな?」
ブハッ…ケホッケホ
「もっ申し訳ございません…。」
「パパは怒っていないから安心しなさい。我が娘は将来有望だ!ふははは!」
「しばらくは修繕するから野外で授業を行うことになったとだけ伝えたかったのだ。」
「魔力をコントロール出来るように頑張ります…。」
― 怒られなくてよかったぁ ―
再び温かいスープを飲み始める私
「お茶会の話なのだが後でリストをメイドからもらうといい。
話すきっかけになるように細くも書いてある」
―忘れていた…お茶会 ―
「ありがとうございます。助かります」
「そうだ、後しばらくパパは討伐へ行くことになった。
その間はこのルーカスと何人か護衛騎士をお前につけさせるから
寂しいだろうが、すぐやっつけて帰ってくるから良い子にして待ってておくれ」
「えっ。どのくらいの期間行ってしまうのですか?」
「まだ規模を正確に把握していないんだが…2カ月…いや1カ月で帰ってくる!絶対に!!」
―おと…パパは国王でも勇者居もいないし、自ら行くしかないのね -
「本日の午後から出陣するから」
「後で、また少し二人で会えませんか?」
「もちろんだとも!執務室に来なさい^^」
二カ月とか言ってたから目を治さなくては…。
でも昨日少年を治療したから魔力量が少ない状態で直せるのかな
不安になりながらも目の前の美味しい料理を急いで食べ終わり
足早に自分の部屋へ向かった
「ふぅ~何かお守り的なもの渡したいな…でも今からじゃまた変身して城下町で買い物もできないし…」
あたりを見渡すと 紙とペン 大きいぬいぐるみ どれもお守りに渡すものではない
「あ…!」 紙があるじゃないか! ノートを破り正方形にきれいにカットしていく
「前の世界で綺麗に折れなかったんだよね…」
そう。折り鶴もどきを作ったのである。 私が作る折り鶴は羽が開かないタイプ
不器用にもほどがある 苦笑いしながら無事に帰るように両手にその鶴を挟みながら祈った
加護のスキルがあわよくばかかってくれたらと思った
タブレットを見るとレベルアップとログインボーナスの通知が来ていた
レベルそういえば私っていくつなんだろう
「Lv86かこれって強いのか弱いのか分からないな…って
この数日だけでこんなにレベル上がるものなの?! 昨日スキル色々使ったりご飯食べたからかな?」
ぶつくさいいながら、次に毎日のお楽しみログインガチャのお時間だ!!
~~~♪ また明日~♪
なんか出た、LR 通販買い物パス
お?使えそう!
ガチャもっと回したい…くっ現実世界なら課金するのに
(通販ボタンが追加されましたー更新してください)
更新すると、左側にカートアイコンが追加された
スライドしていくと元居た世界のネットスーパー画面と下の方に
チャージコインが足りませんの表記が
―手持ちの金貨あるけど、どうやってチャージするんだろう―
色々いじっているとチャージセンター画面になり画面にコインをタッチと書いてあったので
試しに金貨を画面にタッチさせた
すると目の前で金貨がサラサラと消え、チャージ額に10万という数字に変わった
「金貨1枚で10万円か…この世界と一緒の単位でよかった、じゃああと10枚入れとこ」
私は元居た世界でいえば100万円をチャージした。
この世界では金貨は10万円、銀は1万円。銅は500円。
平民 一カ月の給与は、月8万~10万ほどで
稼いでいる人でで20万位だという事。をメイドから聞いたことがある。
「これで少年に料理がつくれる。時間は警備が交代する時間帯で夜中にようかな」
ぶつくさ言っていると 部屋のドアを数回ノックする音が聞こえた
「アイビー入るぞ!」
―パパが向こうからきちゃった 忘れていた目を治さなくちゃ…-
「どうぞ!」
目の前には鎧を身にまとったパパがいた。
初めて見る姿に戦場へ行くのが本当なんだという現実をそこで初めて実感した。
「申し訳ありません。私が執務室へ行くといったのに…」
「いいんだ、行く前にパパとハグしてくれないか?」
「もちろん!あ、パパ!その間目をつむってくれませんか?」
「分かった。恥ずかしいのかな?気にしなくていいのに^^」
両手を広げ目をつむるパパ 部屋には私とパパしかいない!今しかない!
私は3m先から手を目の位置へかざす。
スゥー…シュゥゥーーーーーー
少年を治療した時と同じように黒い物体が宙へ舞い始め岩みたいな形へなる
ここで消えろとか口にできないから
とっさにアイテムBOXを出し この黒い岩みたいな塊を収納したのを確認した後
私はハグをした パパの優しい手の体温を感じながら ぎゅっと抱きしめ直した
「ご安全に…絶対無事に帰ってきて下さい…パパ…」
「あぁ、約束だ。私はお前を一人にしないぞ…」
「あ、パパ!お守りを作ったので良かったら貰ってくれませんか?」
私はさっき作った個性的な白い紙の折り鶴を両手に持ちパパへ差し出した
「作ってくれたのか?」
「はい…その、綺麗に作れなかったのですが…。買いに行く時間もないから」
モジモジしながら視線を下にした私はモゴモゴ喋る
「ありがとう…!本当にありがとう…!パパ頑張ってくるね^^」
胸の鎧にその折り鶴を差し込む仕草をして パパはいきなり私を高い高いした。
「うぅわぁあ!パパ!」
「ふはははは!! 」
コンコン…!「陛下!そろそろ…」
「名残惜しいが、行ってくる!」
「パパ…!気を付けて行ってきてください!」
「あぁ!」
手を大きく振りながらパパは戦場へ向かった。
窓からパパを見送った 理由はパパが部下の前で泣いちゃうからという
ある意味溺愛のパパらしい理由をルーカスから聞いたからだった。




