EP.30 少年を変身させたら美少年すぎました
部屋に戻った私は夕飯までのステータス確認しようと思いタブレットを開く
ずっとバタバタしていたので、一旦 今まで私が貯めたスキルポイントの確認をしていた。
「いち、じゅう、ひゃく、せん…。5万ポイント?」
自分の目がおかしくはないか、何度も確認する。桁がおかしいぞ?
私のレベルは… 120 LV?! 何が起きた?!え?」
30 Lv以上も上がっていた。
―レベル開放、他人のステータスが一部見れるようになります―
詳細には、特別討伐ボーナスとだけ書いてあるが…身に覚えがない為。首をかしげる。
「…。これ違う人と間違えて付与されたとかない?」
少し不安になりながらも、とりあえずこの規格外なポイントを振っていく。
最初の数値から、それぞれ数値強化がかなり出来た。
私は基本体力を中心に 回避をまた高めていく。
回避と速度を上げるのは前世の色んなゲームで重要だったから
何となくやってみているだけ。
ポイントを半分くらい振って、夕飯になってしまった。
「じゃあ、よろしくね!」
「はい、マスター。お気をつけて。」
―私は少年が居る家へ向かった。―
「ただいま~」
「おけーり。」
少年が走ってくる 可愛い。
この間、手が震えていたけど大丈夫か心配で…
明日でも良かったけど来てしまった。
「昨日は、料理ありがとうね! 今日は何して過ごしてたの?」
「今日は、魚の罠をかけておいた。」
そう言うとクレールは冷蔵庫から 魚を数匹出してきた。
「サーシャが来るか分からなかったから、一応この箱に入れておいた。」
「ありがとうね!じゃあ、今日はこの魚で料理を作ってみるね!」
塩焼き、混ぜご飯。お吸い物。明日の分で煮魚も作った。
「食べたことがない味だけど、全部うまいな!」
「口に合って良かったわ。 」
「ウサギもそうだったけど、魚も罠を使って取れるのすごいよね!」
「こんなの当たり前だぜ? 」
「サーシャは今日なにしてたんだ?」
「今日は、馬に乗ったりしてたな」
―3番。美味しいご飯食べれただろうか?-
「俺も少し乗れる!」
「すごいね!難しいよね乗るの」
「なぁ…聞いていいか?この森ってどこにあるんだ?」
「王都から少し離れたところとだけ答えるよ。外に出たい?」
「…。うーん。」
目を落とし、少年は悩んでいる。
今、この状態の少年を外へ出したら…確実に追跡者に殺される可能性が高い。
でも、毎日この家の周辺だけでは物足りないだろうし
「…。」
「たまには、街に出てみたいなとは思う。」
「そうだよね…。」
「これは、答えたくなければ無理にとは言わないんだけど…。
クレールは誰かに追われているの? 初めて会った時ボロボロだったし」
「…。あぁ…。色々あってな。」口をキュッとむすんでいる。
「もし、今の姿が全部別人に変えれるなら。クレールはどうする?。
ただし一生違う姿よ。」
「うーん。今なら迷わず別人になりたいかな。この姿で生きていくのは…ちょっと…。」
「分かったわ。クレールが10歳になったら、別人になれる魔法をかけてあげる。
その時に意思確認をまたするからね。」
「出来るのか?」
「うん。一応材料は持っているから。後はクレールの年齢しだい。
でも、その間の数か月は 私がクレールに魔法をかけるしかできないわ。
制限時間があるけど」
「街に行くときに姿を変えれるなら何でもいい。」
ご飯食べ終わったら、変身してみる?
「え、いいのか?」
「髪色や形。瞳が変えれる簡易的なものだけど。」
さすがに大人の体までは、私の魔力がどの位使われるのか分からないから使えない。
少年は急いで食べ終わり、食器をキッチンへ持って行った。
「早く!早く!」
私の前でぴょんぴょん跳ねる少年。
「この髪色とか目の色になりたいとかある?」
「んー。髪は黒髪以外なら何でもいい。目は…黄緑色。」
「じゃあ、目をつぶって。私が開けていいよと言うまでそのまま動かないでね。」
「目を開いて。違和感ない?大丈夫?」
「うん。鏡見てくる。」
鏡がある部屋まで走り出す少年
「な!! 本当に変身出来てる!!サーシャすげぇ!!」
金髪にして、髪型も小さな王子様みたいに整えてみた。
「この姿は長くても1日持つかどうか。先に毛先が元の色に戻っていくからね。」
「覚えておく。 今日は、このまま魔法解かないでほしい。」
髪の毛を珍しそうに触っている。
「分かった。」
「ねぇ。明日一緒に街へ出かけない?洋服とか買おうと思って。」
「え!いいのか?!行く!! 」
「うん!変身の魔法は念のために、またかけ直すし。
クレールの洋服と、美味しいお店でご飯も食べよう!」
「やったー!! 約束だからな!!」少年は嬉しそうにはしゃいでいる。
「明日の朝…いや、昼前にはここに来るからね!」朝の支度とかあるのを忘れていた
「分かった!寝坊すんなよ!」
少年はそのあとも落ち着きなく部屋の中を歩き回っていた。
「服屋って、どんな所なんだ?」
「布と服が沢山ある場所よ。」
「へぇ…」
「うまい飯屋って?なんの料理が出てくるんだ?」
「秘密!行ってからのお楽しみ。」
私はメイドが話していた、話題のご飯屋さんに連れて行こうと思っていた。
それと、騎士たちが言っていたケーキ屋さんも
「なんだよそれ!」
文句を言いながらも、少年の口元はずっと緩んでいた。
ベッドに入ってからも何度も寝返りを打っている。
「……クレール?」
「なんだ?」
「子守歌、歌ってあげようか?^^」
「は?!余計に眠れなくなるわ!」
ガバッと布団をかぶる少年。
「俺はもう寝る!おやすみ!」
「はい、はい。おやすみ~。」
少年の寝息を聞いてから、私も帰ることにした。
―いつもの夜、この時私はこれから起きる事を想像だにしなかった―




