EP3. 初お茶会決定!?魔法覚醒で壁をぶち抜きました
「皇女様 おはようございます」
「んぁ?おはようございます」
朝が来てしまった。
メイドがタブレットを踏んでいたが、すり抜けて透明になっている。
タブレットはどうやら、私以外の人には触れられないみたい。
昨日、やりたい事リストを沢山書きまくって気づいたら眠っていたんだわ。
ぐーっと伸びをして椅子に座れば、身支度が今日も始まる。
「~~~~ アイビーはどう思う?」
はっと気づけば、食卓でパパが何か私へ質問を投げかけていた。
「えっと。はい……。いいと思います」
「そうか!今までずっと一人だったからな!お友達沢山できるといいな!」
ーん? 何ですと? ―
「では。気が変わらないうちに三日後執り行うことにしよう。!
おい、ルーカス 各屋敷へ招待状を送るようメイドに手配を」
「かしこまりました。すぐ手配いたします」
パパの横にずっと立っていたおじいちゃん執事が
一礼をして部屋から去っていた。
「ルーカスもずっとアイビーを心配していたんだぞ?
お前が生まれる前からずっとこの屋敷に仕えてきてくれたからな~」
昨日の女神様のお話で、私は母の死から引きこもりだったらしいから……。
色んな人から心配されていたんだろうな。
話の流れ的に、お友達もこの状況だと居ないのか…
心配させないように頑張らなきゃ。
「お友達が沢山できるように頑張ります!」
「うむ!だがな、頑張りすぎなくていい。自然体で挑みなさい」
頭を優しく撫でながら笑顔でパパは言ってくれた。
「はい!! 」
笑顔で返事をしたけど。
―友達ってどうやって作るんだっけ―
大人になってからは、仕事かゲームを通じてしか関係を築いてこなかった。
顔合わせからの友達作りなんて、正直不安だ。
まぁいいか、なるようになるさ!
デザートを食べながら、のんきにそんな事を考えていた。
それからパパは執務へ
私は午前は歴史、午後は魔法の授業が待っていた。
歴史の授業では、王族が代々魔物を討伐してきたという話を聞く。
聖女や召喚勇者のような存在は、この国にはいないらしい。
「ランクロッド陛下は最年少で魔物討伐を成し遂げた、歴代屈指の魔力量を持つ人物です」
―私のパパ、普通に強すぎでは?―
母の話は出なかった。
そのことだけが、少し引っかかった。
「はい。本日の授業は以上で終わりです」
「ありがとうございました。」
午後の授業まで時間があるのでいったん自分の部屋へ戻ることにした。
トコトコと広い通路を歩く。
昼食は自分の部屋に持ってきてもらおう。
昼食の時間、サンドイッチと、果物を口にしながらタブレットを開く。
ステータス画面には現在ポイント「20」。
その下に新しい項目が追加されていた。
《創造系スキル解放条件:総合スキル100以上》
―影武者とかも、ここを超えないと本格運用できないのか―
単なる遊びじゃなく、ちゃんと制限がある。
その分、伸ばせば自由度は跳ね上がる。
―まぁ、やるしかないか―
昨日の点滅していた赤いマークから、ガチャ画面に移動する。
そこを押すと ルーレットボタンに切り替わった
「昨日、ログインガチャ回せなかったんだよね……」
なんかわからないけど、押すっきゃないでしょ!
指が自然に押していた。
――♪
【ログインボーナスを受け取りました】
【SSR:∞アイテムBOXポーチ(透過可能)を獲得しました】
「SSRって……本当に出るんだ」
透明化できる収納アイテム。試しに触れると、何もなかったように消える。
「これ、普通にチートでは?」
少し呆れながらも、私は次の予定を思い出す。
「魔法の授業、行かなきゃ」
「ごきげんよう、皇女様」
「ごきげんよう先生」
魔法の先生はまだ若い。二十代くらいだろうか。
「前回はマナを放つ練習でしたが、宿題はやってきましたか?」
「宿題……?」
―そんなのあったっけ―
「では、マナを1メートル放ってみましょう」
―ああ、練習が宿題扱いか―
手をまっすぐ前に出す。
なんとなく、前の世界のイメージがよぎった。
一箇所に集めて……放つ。
シュゥウウ――――
パァン!!
手からの衝撃破で吹き飛び、後ろに倒れ込む。
「……あ、やばっ!ごめんなさい」
―目を開くと、部屋の壁は綺麗に“消えていた。―




