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元アラフォーが皇女に転生?!元暗殺者の少年を拾ったので育てます!  作者: 桜月ふたば


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EP.19 あまゆいの実の謎と、王を救った光の正体

私は王都の一番大きい図書館に馬車を走らせた。


「ふわぁ~…。」 大きいあくびが止まらない。

長い階段をやっと上ると、お城みたいな建物が見えてきた。


あらゆる本があるこの場所には、子供は立ち入り禁止。成人以上で平民は入れない。


私は、王族の特権である通行証を持っているので入れるのだ。


入口には5人くらいの警備。


通行証を見せ、ドアが両側から開かれると 本の匂いと木の匂いに包まれながら

大きい本棚が沢山あった。


「わぁ~ 。」思わずこぼれてしまった。


上を見上げると二階にテーブルと椅子を使い、大人たちが本を読んだり

本を見ながら書いたり色々している様子が見えた。


キョロキョロしていると


「皇女様、本日はどうされましたか?」前から案内人がやってきた。

「少し調べものがあって。」


王都の図書館に今日は来た。


あまゆいの実がどこに生息しているのか…

少年が10歳になったらすぐ変化の魔法を使ってあげたいのだ。


本人がもし、そのままでというならそれはそれでいい。

どちらにせよ、ずっとあの家に閉じ込めておくことは出来ないし…。


「珍しい植物図はどこにあるかしら?」

「ご案内します。こちらへどうぞ。」本棚の森を進んでいく。


「高い位置にありますので、私がお取り致しますね。」


案内人から本を受け取り、分厚いページを一つずつめくっていく。

あいうえお順じゃなくて効能順か…


ペラペラ見ていくと、私とパパに出された毒草もあった。


「これもしかしてずっと食べてたとかじゃないよね?」

あの一件が起こる前の事は私は転生前だから分からない。

今は、もちろん何事もなく過ごしているけど。

少し不安になりながらも読み進めていく。


最初開いた本には何も収穫なし。次の本へ移り、探していく。


「皇女様、ここで何を読まれているんですか?」


後ろから声がして振り返ると、そこには毒草事件でお世話になったあのおじいちゃんが


「ごきげんよう。珍しい植物を聞いたから、調べようと思って探しているの。」

「その植物の名前はなんという名前でしょうか?」

「…あまゆいの実っていうんだけど知ってる?」


「恐れながら…それは、この世界にはもう無いと言われています…。

今から200年前に絶滅した植物で、その実を食べれば奇跡を起こせる実として

戦争が起きたくらいですから。」

「その本ではなく、そちらの本の最後の方に載っていると思いますよ。」


「ありがとう。そっかあ、もうこの世界にはないのね…」


部下と思われる若い男性がおじいちゃんを呼ぶ


「私はこれで、失礼します。 また知りたい植物とかありましたらお呼び下さい。」


「ありがとう。」


おじいちゃんに言われた本を取り、最後のページらへんを見た


「これだ…。何々。実を付けるまでに2年かかり、1年に3回程収穫が出来る。」


大きい実はオレンジ色。とてもみずみずしく甘い。

病人が食べれば病はたちまち治り。森の奇跡という別名がある。


この種を砕き、お茶にすると白髪が元の髪色に戻り。

過剰摂取すると、別人のような目の色・髪・体系になることがある。

副作用として、一時的な記憶障害になる場合がある。


最後に色んな角度から描いた挿絵を見た。



あれ……昨日食べた果物に、似てる……?

え…食べちゃったよ?!でも、200年前で絶滅って言われてたんだよね…


「ふ…へへ…まさかね?。」


―あの実が、本当に“あまゆいの実”だとしたら…。―

私はタブレットで写真を撮り保存した。


ーまたあの妖精さんに会ったらあの木の実の名前を聞いてみようー


私は図書館を後にした。


~~一 方、戦場では ~~



魔物の雄たけびと剣が魔物を切り裂く音が響く。


「後、もう少しで中心部になるぞ!」


陛下は、魔法と剣を使いこなしながら全体を見るように戦いを進めていた。

今までで一番、防御強化したような守りの戦いをしていた。


― 誰一人死なせはしない…! ― 剣を握る手に力が入る。


最後の主であろう、体長が20メートルくらいの巨大な赤黒いドラゴンのような魔物が見えてきた。

黒いブレスをばらまきちらし、 ブレスに充てられた草木が枯れていく。


「陛下!小物は私たちが!!」一人の兵士が叫ぶ

「ああ!頼んだ!」

「団長!一緒に挑んでくれるか?」

「もちろんですとも!」


剣を握り直し、魔力をまとわせる。騎士団長と二人で主に挑んだ。


主のしっぽが騎士団長へ向かってきた。


「団長!あぶない!」


「がはっ…!!」

投げ飛ばされる騎士団長。


主の片目を傷つけられたが、致命傷を与えられない。


魔物へ魔法を放ったが弾き返されてしまった。

「弾かれた事なんて今までなかった…クソッ」


ぐうぉぉぉおおおおお!!!


竜の雄たけびが鳴り響き、次のブレスが団長へ飛ぼうとしていた。


私は団長の元へ走りダイブした。


ーっつ!! 


「陛下!陛下!!」

私が作った結界魔法がボロボロ崩れ落ちた。皮膚が焼けるように痛い…


「無事か…?」

「なぜ私を…庇ったのですか…」泣き出す騎士団長


「ははっ体がとっさに動いた。 …すまない。私はここまでのようだ…」

「陛下!陛下いやです! 私が仇を打ちますから!」


騎士団長が魔物の主を見上げると最後と言わんばかりに 

黒い球体が口から徐々に大きくなっている。


「…誰か………。」投げ飛ばされて体が全く動かない。


すると、陛下の体からまぶしい光が出てきた。



「なんだ…?」


陛下と団長を包んだ光は空高く舞い上がり 鳥の形になる。

魔物はその黒い球体を鳥へと飛ばした。


すると爆発音がなり、強風があたりを揺らす。

煙が薄くなると、光の鳥から黄金の光を出し。魔物の主の体を貫いた


ドォォオン


主が倒れ、サラサラと黒いチリになっていく


「…。なんと…美しい光。」

「…あぁ…。」



空からボロボロの白い紙で作られた鳥が落ちてきた。


「アイビー…守ってくれたんだな…。」


出陣前に貰った、愛する娘からのプレゼント。


「あの子は何者なんだ…。」


「陛下、あの鳥は一体」


「神が味方してくれたんだ。」

―だが、その光はどこか懐かしい気がした。―


そう言い終わると同時に、私は…気を失ってしまった。

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