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5回目の記念日  作者: 箱庭ぱん


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二十六話

 料理を食べ終え、イルミネーションを見に行こうとなり、店を出る。すると、冬華はまたさりげなく私の手を握ったので、私も握り返す。

 お店の中にいたので、合流した時ほど手は冷たくない。それでもこうして手を繋ぐ意味を、考えてしまう。


 中学校で、私の絵を見て話しかけてくれた冬華。中学の頃から演劇部で目立っていたので、私にとっては雲の上の存在だったのに。そこから少しずつ話すようになり、今に至る。けれど、冬華が何を考えているのか、私には全然分からない。その分からなさに惹かれてしまった、私の負けだ。


 イルミネーションを見ながら、その光に当てられた冬華は、私の目にはイルミネーションよりも綺麗に映る。

 もう、言ってしまおうかな。それでも、怖いな。今ここで言うのは。


 夜も更けていき、道端のケーキ屋さんでサンタの格好をした店員さんがケーキを売っていたので、それぞれ家族に向けて買っていく。

「紬とも一緒に食べたかったけど、さすがに親孝行しないとね」

 そう言って冬華は、また私の心をかき乱す。


 分かれ道にたどり着いてしまった。もらったプレゼントにケーキと、両手が塞がっているのでもう手は繋いでいない。

「メリークリスマス、紬。今日も楽しかったよ。また冬休み中遊べたら遊ぼう」

 冬華は、そう告げると背を向けようとする。

「冬華っ」

 私の声で、冬華は立ち止まり、振り返る。

「私っ、冬華のことが好き」

「うん、私も」

 ダメだ、この言い方じゃ、友達として、と捉えられている。

「あの、好きって言うのは友達としてとかじゃなくて……いや、友達としてもそうなんだけど、その、───冬華に、恋をしているの」

 佐々木くんは、本当にすごい。自分の気持ちを伝えるのに、私は、まっすぐに冬華の顔を見れなかった。

 沈黙が流れる。

 俯いていた私が、勇気を振り絞って顔を上げると、



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