第8話 初めての魔獣討伐
「魔鉱石の鉱山の探検?いったいなんだそりゃ?」
意味は分かる。だが爺さんが俺にそれを頼むわけがわからない。
権利うんぬんの話だったら断ろう。めんどい。
「実はのぅ、最近質の高い魔鉱石が流通しなくなってきてのぅ。なんでも鉱山の深部に魔獣が住み着いて採掘ができないそうじゃ。じゃから見えない兄ちゃんの力を借りようと思ったわけじゃ」
「俺が行ったって魔獣は倒したことないから、あんまり役に立たないかも知らないぞ。せいぜい数と鉱石の状態の報告ぐらいしかできない」
まあ、一応剣は持ってるから不意打ちなら何とかなるかもしれないが少々怖いんだよな。
「大丈夫じゃ!数がわかれば後は冒険者どもが何とかしてくれるじゃろ」
「......なるほどな。そういうことなら手を貸そうじゃないか」
ごめん爺さん!疑ってごめん!精一杯頑張るよ!
「さすが兄ちゃん!乗ってくると思ったわい!そいじゃあ任せるとするかのぅ。報酬はわしが兄ちゃん専用の武器を作ってやるわい!」
「まじか爺さん!ありがとな!」
まさかほしかったドワーフの武器がもらえるとは...役得だな!
...落ち着いてみてみると、小柄でがっしりとした体つき。爺さんは俺の想像通りのドワーフだな。
「やっぱりドワーフっていうのは、みんな小さいのか?」
「なんじゃ急に?ドワーフは皆小さいぞ」
爺さんは白いひげをなでながら言ってきた。
「なるほどな。急に悪いな爺さん!ちょっと気になったもんで」
ドワーフは想像通りだったが、ほかの種族はどうなんだろうな?...いつか機会があれば話したいな。
「まあよい、それで鉱山はここからず~っとまっすぐ行ったら見えてくる花畑の近くにある。兄ちゃんは見えないから心配はしないが、戦おうって思ったら気を付けるんじゃぞ!」
「はいよ。ありがとな爺さん。ちょっくら行ってくるわ」
「テレポート」
やっぱり楽だなテレポートは!頼んでおいて正解だった。さて穴はどこだろ?
......鉱山は思ったより早く見つかった。というか、看板があったから、見つかったというよりも案内されたに近いな。......しかし人がいないな。採掘がおこなわれていないのは本当のようだ。
「お邪魔しま~す」
浅いところには魔獣はいないんだよな。ここでいろいろ見ておこう
「この輝いてるのが魔鉱石かな......鑑定」
魔鉱石[粗悪]
なるほど、話の通り粗悪なものしかないな。こりゃあ困るわけだ。
......しばらく奥に進んでいったら魔獣が出てき始めた。ということは深部に近いんだろうか。...見てみるか
魔鉱石[良]
ビンゴ!やっぱりここは深部だったのか!
試しにあそこにいる魔獣を鑑定してみるか!
ケーブスパイダー[LV5]
「へぇ~ケーブスパイダーっていうんだ...数は多いが弱い奴ほどよく群れるって言うし、個としてはあんまり強くなさそうだな。......それならやってみるか!」
アイテムボックスから前に作った剣を取り出して一匹のクモにそ~っと近づいて......
「今だ!」
ーーいけた!
剣を振りぬいたら真っ二つになった!...思ったよりこの剣、性能いい感じ?
なんにせよ、初の魔獣討伐成功だ!
次回は日曜日の21時に出す予定です




