第7話 お使いクエスト!?
嘘だろこの爺さん!俺が見えてるのか!
なんで見えてるんだ?まさかドワーフにも見えるのか?クッソわかんねぇ。
「急に悪いな兄ちゃん。いろいろと聞きたいことがあるんじゃ。立ち話もなんだ、店に入ってくれ」
......着いて行って大丈夫なのか?けどいろいろと聞かないとな。
「は、はい...」
「まさか透けて飛ぶ人間がいるなんて驚きじゃったわい!兄ちゃんはいったい何者じゃ?」
「......聞きたいのはこっちなんだけど、爺さんはなんで俺が見えてるんだよ!俺は誰にも見えないはずなのに」
「なるほどのぅ。やはり兄ちゃんは誰にも見えないんじゃな。道理でほかのお客人や商人どもが反応しないわけじゃ。心配せんでもわしは怪しい奴じゃないわい!わしは祝福を持っているからのぅ!」
「祝福ぅ?いったいなんだそれは?能力とは何が違う?」
「祝福とはのぅ、とても厳しい修行や偉業を成し遂げた、ごく少数の者だけが女神様から授かる特別なものじゃ」
「なるほど、つまり俺を見ることができるのは、爺さんの持つ祝福のおかげか」
「そうじゃな。わしは100年ほど前に女神様からこの心眼を授かってのぉ、兄ちゃんを見ることができるのはこれのおかげじゃな!」
......祝福ね、そんなこと一切聞いてないんだけど。今度文句言ってやろ。
「...まあなんとなくはわかった。それで爺さんは何を聞きたいんだ?」
「はじめも言ったのじゃが、兄ちゃんのことじゃ!長いこと生きてきたからいろいろなものを見てきたはずなんじゃが、透けて飛ぶ人間なんて初めて見たんじゃ!」
......なるほどな、俺のことか。う~ん。どこまで話していいものか。転生のことは信用できる奴にしか話さないほうがいいし、そしたら幽霊のことだろうか。それだったらまあ、この爺さんがほかの人に話してもだれも信用しないだろうし、いいか。
「......俺は幽霊っていう、ほかの人から見えなくて、まあ、透けて空を飛ぶ人間みたいなもんだ。たぶんこの世界に俺だけしかいない」
「ほほう、幽霊とな。初めて聞く名じゃな!ここ数年で一番ワクワクしておるわ」
...思ったより理解が早いな。さすが長年生きてきた爺さんだ。それにしても爺さんの衝撃で忘れかけてたけど、この店結構すごいな!壁一面に剣や槍、鎧とかがびっしりある!男の子心がくすぶってくるな!
「それで兄ちゃん、一つ頼み事をされてくれないかのぅ」
「......なんだ?できることならやってやるが、高くつくぞ」
「......!?が~はは!それはいい!わしが頼みたいのは魔鉱石の鉱山の探検じゃ!」
次回は日曜日の21時頃に出す予定です




