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8話 女神が創った大陸
小話に近いです。ショートです。
『そういえば、コメートもロザンナ暦なのよね。ノルデンベルギシアもだったから違和感がないわ』
ある休暇日の夕方、ミアが唐突にそんなことを言った。
この世界には神話がある。
昔々、女神ロザンナがこのハントシュー大陸を創り、そこに生命の素を蒔いたというものである。女神によって蒔かれた生命の素は様々な姿に分かれていき、今の多様な生命の楽園になったのだという。ロザンナ暦は、女神が生まれた年を0年としたものと言われている。
学園時代の歴史の授業によれば、この神話は多少の違いはあれど大陸中で言われ継いでいるものであるそうだ。
「世界では今ではほとんどロザンナ暦が使われているそうよ」
ロザンナ暦は月の動きを基準にしていて、1週間は7日、ひと月は28日、1年は13ヶ月、毎月1日が満月になるようになっている。
ちなみに、女神ロザンナは8月1日に生まれたとされており、"誕生祭"として世界的な祝日となっている。
ロザンナ暦だと、日付と曜日が毎月一致するので何かと便利である。様々な利便性から、大陸中の殆どの国でロザンナ暦が使われているそうだ。
『へぇ、そうだったのね。ワタクシ、またお利口になってしまったわ』
そんなミアの言葉に、私は笑いを堪えきれなかった。




