11/87
【詩】泣き虫
君は言うんだ
「こんな泣き虫な僕やだよ………強くなりたいのに……」
君は言うんだ
「いつも……いじめられるんだ………僕が泣き虫だから………」
そういって君は目を伏せるけど
僕は言えるよ
「素直に泣けるってすごい強いことだと思うんだ。
みんな泣かないのは強いとかよく言うけど……
泣けるのは弱い自分と向き合えてるってことだ。
誰もがみんな自分の心なんか押し殺して生きてる中で、
自分を守ってやれるのはすごいはずさ。
弱い自分なんか認めたくないから……
向き合ってしまったら壊れてしまいそうだから…
……僕らは逃げてしまうけど…」
固く結んだ唇が痛い。
涙は落ちる。
もう、何十年ぶりの。
どれほど押し殺してきたんだろう……。
隠そうとするのは
ほんとは弱い自分をさらすのが怖い 本当の臆病だからで…
強がろうとするのは
ほんとは脆い心を自分の弱さから 守ろうとするからで……
笑顔なんて仮面を取り去ったら……
「ほらな………僕………全然笑えないじゃん……」
――…本当に弱かったのは、僕の方だったよ……
――今までずっと 閉じ込めててごめんな………?




