【詩】女のコの世界
薄い仮面被ってお互い 本日も社交辞令で交戦中
「今日の髪、可愛いね」
「そんなことないよ~」
(うん、ハイ可愛いよ)
はあ… 分かりやすいコビを売るのも 精神疲労
表情 笑顔は常時標準テンプレ たまのオプションに滴乗せたり
ああ チョコレートだけが味方
アッチモコッチモソッチモ 全部!!
なんてこった 本音で語ってる人なんていないじゃないですか
なんとなく空気が妖しい仲良しグループ
「どうしたの?」って 他の子に耳打ち尋ねますと
どうも6か月も前からケンカしているらしい との噂
無視もしないし、話だってする 表情だって笑顔テンプレなのに
水面下で にらみ合って、憎しみ合って…
そりゃあたしなんかが気付くはずないな
子どもみたいな悪戯しかけては当然のごとく叱られる男子を遠目に
くだらない バカみたい
って楽しんでるくせに まるで見下してるようで
……………ああ、もう…っ!!!
ほんとは一度言ってみたい
「上辺だけなら独りで構わないから。もう放っておいて」 と
ほんとは一度言ってみたい
「一人でいたい時だってあるのに。
本当は耐えられないのは…………
一人で過ごすという事実というより
『独りが可哀想』という貴方たちのその視線なんだ」ってこと
……まあ、そんな勇気もないから
明日も重いため息ついて 鏡の前、化粧をする
仕上げには 『笑顔』という標準テンプレ重ねまして
………さあ、今日も行こうか。
女のコの世界は可愛い物とかでキラキラ溢れてそうだけど
実際は 裏の見えない世界で
男のコの世界がやけに眩しく感じるのは なんでだろう…?




