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「よし、二度目の廃坑だ。今度こそ奥まで行くぞ」
松明に火を灯し、再び坑道の闇へ。ひんやりとした空気が頬を撫でる。
「まずは地図作成だな。この分岐は……記録。方位は北東、距離は……よし、こんなもんか」
羊皮紙にペンを走らせ、慎重に記録していく。
羽音! ジャイアントバットか!
「ウォーハンマーで一掃だ。MPは温存しないと、な」
数匹を効率よく叩き落とす。
「ふぅ、ウォーミングアップにはなったか」
魔鉱石のエリアに着いた。前回ロックイーターが出た場所だ。
……今日は静かだな。姿は見えない。
「さてと、コピーしておいたゴブリンの弓と槍……ペースト!」
目の前に、頼りない木の弓と、先の尖っただけの槍が出現した。
「ふむ、やはりこの程度の品質か。MP消費も馬鹿にならん。まあ、囮くらいにはなるか……?」
使えそうなデータではないと判断し、クリップボードから[粗末な木の弓]と[ゴブリンの槍]を削除する。
《クリップボード容量:6 / 10》
さて、ここからが本番だ。未踏破エリア。アンデッドに備えないと。
坑道が下り坂になってきた。空気が一段と重く、冷たい。
カチャ……カチャカチャ……。
骨の擦れる音! 前方からだ!
「来たか……スケルトン!」
ウォーハンマーを固く握り直す。暗闇から白い影が五体、姿を現した!
スケルトンたちが一斉に錆びた剣を振り上げ、突撃してくる!
「カチャカチャカチャ!」
「一体目が来た! 頭を狙う!」
ゴシャッ!
ウォーハンマーがスケルトンの頭蓋骨を砕く!
「よし、手応えあり! やはり鈍器は有効だな!」
だが、左右から別のスケルトンが迫る!
「くそっ、挟まれる!」
(動きをコピー!)
《[スケルトンの剣撃パターン]をコピーしました。クリップボード容量:7 / 10》
コピーした動作パターンと、目の前のスケルトンの構えを照らし合わせる。
(これで攻撃のタイミングは読める!)
「足元に瓦礫をペースト! これで少しは動きを止められるか!」
MPを消費し、スケルトンたちの足元に障害物を生成する。
「一体ずつ、確実に!」
ウォーハンマーを振るい、関節を砕き、胴を叩き割り、頭をかち割る!
骨の砕ける音が坑道に響く。
「はぁ……はぁ……なんとか、全滅か……」
ウォーハンマーを杖代わりにして息を整える。思ったより手強かった。
スケルトンの剣撃パターンは、この先まで残しておくほどではないだろう。
《[スケルトンの剣撃パターン]のデータを削除しました。クリップボード容量:6 / 10》
すると、坑道のさらに奥から、あの「奇妙な音」が、前回よりもはっきりと聞こえてきた。
「なんだ、この音……? 引きずるような音じゃないな……もっと規則的で……低い、唸るような……?」
機械が動いている音か? いや、それとも……何か巨大な生物の呼吸音か……?
「行くしかないな。この音の正体を確かめに」
松明の炎を確かめ、ウォーハンマーを再び握り締める。
音のする方へ、一歩、また一歩と足を踏み入れた。




