第179話 専用道具完成?
ちなみに部屋は5部屋に分けられていて、2〜5にはトランプにちなんだ名前の担当ケット・シーがいる。
2:スペード、3:ハート、4:ジャック、5:ダイヤで1番はもちろんミケさんの担当部屋。
ミケさんだけ浮いてるかと思われるけど、他の工房の元締の名前がトラ、ブチ、サバ、タマだから違和感は無かったりするんだよこれが。
おっと話を戻そう、と言っても依頼したから取り敢えず用件は終了したんだけどね。
後は出来上がりを待つのみなんだけど、少しばかり金銭が心許ないので出稼ぎに行ってきます。
冒険者ギルドの依頼とか町中のサブイベントやれば貯まるはずっ、いざ冒険者ギルドへ。
ーーー数日後ーーー
いろんな冒険者ギルドの依頼を消化して冒険者ランクがAになったけど特にかわったイベントも無かったし、お使いイベントなんかをしてお金をある程度増やした後、ジャックさんから完成したと伝言があったので工房にお邪魔した。
「よく来た!出来上がった物はこれだっ!?」
4番部屋に入った瞬間ジャックさんに道具らしきものを突きつけられてビックリしていると、部屋にいた他のケット・シーにハリセンで頭を叩かれてて笑ってしまった、この世界にハリセンあるんだね。
そしてジャックさんに見せられた物は。
「うん?青色の皮袋?」
見た感じ初めて手に入れた土を入れてた皮袋と同じ物で、違う所は色がダンジョン花を使っているからか青色であることくらいか。
確か普通の海水生物専用道具は見た目小さい丸フラスコみたいな入れ物だったと掲示板に書いてあったんだけど、ギガントジェリーのこんにゃくみたいな透明な皮がどうやったらこんな皮袋?になるの、それにちょっぴり地味なのがショック。
「ふっふっふっ。見た目はただの色付き皮袋みたいに見えるかもしれないが、中を覗いて見るといい。」
「中を覗く?」
ドヤ顔でジャックさんはただの皮袋を見せたのでは無く、中に施されたものを見てから判断して欲しい様子。
皮袋?を渡されたのでさっそく中を覗いて見ると。
「何これ?」
底が見えない…というか透過してる?
床が見えてるんだけど、袋の底を触ってみると確かに袋の感触はあるし、触っている手も見えるから意味がわからないよ、何これ。
「これは中から外が見える仕組みにもなっていて、中にいる従魔が閉塞感を感じないようになっている。」
「なるほど〜、マジックミラーみたいな感じなのか〜。」
「?まじっくみらー?それは何か知らんが、中に入る予定の従魔が大きいなら袋から顔だけ出すなんて器用なこと出来ないからな、少しでも快適にして欲しいだろ?」
確かに私の従魔鞄から町中でプリンやユエ、シエルはよく顔を出して辺りを観察してるね、コハクとユウヒは偽装アイテムのお陰で気にせず辺りを観察出来てるけど、偽装アイテムなかなかのお値段だし材料を揃って作ってもらうのも大変だからね、その配慮はとても助かります。




