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旅への手順  作者: 蒼穹月
17/22

-13-

 「お疲れ。皆」

 ティルが僕の頭の上で言った。

 あれから僕達は、壁を壊されては、作るを繰り返した。空が白ける頃、ボロボロのイック君の背に乗ったライ君と、ニック君に乗ったルック君が、僕達のとこに来た。そのままの勢いで、僕達を拾って、街から少し離れた丘の上に来た。

 「皆ちゃんと逃げれたかなぁ」

 街を見ながら呟いてみる。

 「あんだげ、時間稼いでやったんだ。逃げてなきゃ、ぶっ飛ばす」

 「逃げれてなければ、全滅してると思うけどね」

 「ええぇ!?」

 だらけたまま、サラリと言う事じゃない気がするよぅ(慌)。

 「そりゃそうか」

 「えええぇぇ!?」

ライ君まで、サラリって!

「ぼっ、僕助けるぅ!」

だから死んじゃ駄目ぇ!

「待てぃ」

街に行こうとしたら、ライ君に首根っこ摑まれた。

「だいじょぶよ。風の精霊が、無事を教えてくれたから」

「本当?よかったぁ」

ホッとしたら、胸を撫で下ろす人の気持ち、分かっちゃった。

「さて、あの人達。どう行動するかしら」

ティルが向いた方を見ると、遠くに街の皆が見えた。

「あそこに住む!」

と思う!あ、でもお家建てるの大変だよねぇ。僕手伝おうかな。ご褒美くれるかな?

なんて、考えを巡らしてたら、ティルとライ君が何か言いたげに僕を見た。

僕、また顔に何か付いてる?

「あー。駄目だ。今は突っ込んでやれる元気ねーや」

ぐったり座り込んで、街の皆を見る。

「ライに同じ~」

おっきく溜息吐いて、僕の上で寝そべる。

溜息は幸せ一個逃げちゃうんだよぉ。

でも、僕も疲れたから、ちょっと座る。

「そうだよね。僕達頑張ったもんね。ボロボロだから、お家作れないや」

「あー。はいはい。もう、今はそういう事で良いや」

寝そべって、空を仰ぐ。

「ライ君気持ち良さそぉ。僕も寝るぅ」

「て、ちょっと待ちなさーっきゃう!」

あ。おっちゃった。ティルいたんだった。

あ。怒ってるぅぅ!

あ。萎んだ。

「駄目。怒る元気ない」

あ。ティルも葉っぱの上に寝た。

ルック君だけ元気。

ボロボロで、送還できないイック君を看てる。

「睡眠不足。肌に悪い。寝る(怒)」

王子は肌を大切にしなきゃいけないんだっけ。国の宝だからなんとかって、ライ君。

僕も眠い。ティルも寝てるし。僕も・・・寝る・・・。

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