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じいちゃんの飼っていた犬が新種だった。でも、なんだか、おかしい????????  作者: 田舎娘


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43/46

 43 偶然の再会

 勘太は、目を覚ました。ケン太が横で寝ている。ブラウニーも勘太のそばにいた。


「俺は、逃げてしまったんだな。こんなに弱虫だったなんて知らなかった。」

「ワンワンワン。」

 ケン太が、慰めてくれる。


「ケン太、今、俺の考えてることが正解なのか?」

「ワン。ワン。」

「俺は、もう一度あそこに行く勇気はないんだ。しばらく考えさせてくれ。」

「ワン。」


 珈琲を飲もうとしてやめた。

「ケン太、町に行くぞ。」

 ケン太は、ついてこない。俺は、ケン太に再度促すことをしない。ジープのエンジンをかける。玄関を閉め忘れたようだ。ケン太とブラウニーが並んで俺を見送っている。俺はケン太を呼ばない。ケン太もジープに乗ろうとしない。ブラウニーは心配そうに俺とケン太を交互に見ている。

 シャッターを閉めて、ジープを走らせる。町に近づいて、建物を見たら、ホッとした。


 ファーストフード店のドライブスルーでハンバーガーのセットを頼む。飲み物はコーラにした。それから、ナビも使わず、大きい道をひたすら走る。コンビニがあったので、コーヒーを買った。さらに走る。


 結構大きい街に着いた。モールがあったので、車を止めてぶらぶらする。久しぶりの若いもんの行動をしてみた。

「勘太さん?」

 迷いながらの呼びかけに振り向けば、末っ子だ。

「お前、どうしてここに居るんだよ。引っ越しはどうした。」

「勘太さんこそ、なんでいるのよ。」

 そう言われて、

「ここどこだ?」

「何言ってんの。県庁所在地。私が今住んでるところ。車で家から三時間はかかるよ。」

 俺は、大分遠くに逃げたようだ。


「どうしたの?大丈夫?」

「ああ…。」

「もしかして、新事実発見?そんでもって、考え過ぎて落ち込んで、禿の進行を進めてる?」

「新事実?そういやあ、何にもないなあ。」

あったのは、伊勢家の墓と台座の文字だけだ。

「あー、勝手に想像しちゃった。」

「そうかもな。」

「勘太さんてさあ。想像力ないのに、妄想はするよね。」

「どういう意味だ。アホってことか。」

「そうとも言うかも。だって、新発見しても生活は変わらないでしょ。今までだってそうだったでしょ。神様の子孫、上等よ。」

「そうか。俺はアホだったんだな。」


「それより、せっかくだからお夕飯奢ってよ。ちょっと高級なお店でね。美味しい食事すれば気も晴れるよ。」

「お前が食べたいだけだろう。」

「そうとも言う。」


 俺は、末っ子にちょっとお高いお店に連れていかれ、奢らされた。でも、確かに少し気が晴れた。料理も美味しかったしな。

「ふう、お腹いっぱい。御馳走様でした。」

「どういたしまして。アパートまで送るぞ。」

「大丈夫。それより、少しは気が晴れた?」

「ああ。お前のおかげだな。ありがとう。」

「どういたしまして。これから帰るんでしょう。あんまり、ケン太とブラウニーに心配かけたらだめだよ。」

「ああ、反省してる。でも、俺は禿ではないぞ。」

「今はね。じゃあ、気を付けて。」

 末っ子は手をヒラヒラさせて、俺を見送ってくれた。


 俺は、どうにかその日のうちに家に着いた。

 ケン太とブラウニーが出迎えてくれた。

「ケン太、ブラウニー。心配かけたな。」

「ワン。」

「パタパタ。」



読んでいただいて、ありがとうございます。

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