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じいちゃんの飼っていた犬が新種だった。でも、なんだか、おかしい????????  作者: 田舎娘


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 24 天国への道?

 蜂の巣を見つけて、名刺の養蜂所に連絡した。見つかったが、

「採取の方法がわかりません。」

「日吉さんとこの蜂の巣は、葡萄の房の見た目ですよね。その付け根を切り離してください。巣もしっかりしているので、傷をつけない限り蜜がたれることはありません。移動や保管も、付け根からぶら下げておけば問題ありません。」

 なので、二日後に取りに来てもらいことにした。

 でも、このはちみつ、美味しいのかなあ?じいちゃんの野菜や果物は絶対美味しいから、はちみつも美味しいはずだ。食べてみたい。巣を取りに来たら、はちみつの予約をしよう。

「生産者だもの、味は確かめないとだよな。ケンタも思うだろう。」

「ワンワン。」


「明日は、山に入ろう。今日は、畑の収穫だ。」

「ワン。」

 ケンタも手伝う気満々だ。


 夜、明日の準備をした。持っていくのは、この前と同じだ。でも、蜂の巣は持ってこれないから、棒に蜂の巣を括り付けて、担いで来ようと思っている。棒は現地調達。括り付けるのは、この間活躍した端切れにした。


 それから、俺が手に取ったのは、水質検査の簡易キットだ。あれから、どうしても湧水を飲みたくてさ。でも、水質検査を保健所に頼むのは、絶対嫌だ。久しぶりにネットサーフィンしたらあったんだ。即、購入だ。


 久々だったので、いろいろ買ったんだ。初めてのキャンプにお勧めとかね。踊らされてしまった。久しぶりのネットショッピングは楽しかった。


 リュックにあれやこれやを詰めたら、大荷物になった。テントとか、椅子とかあきらめた。ケンタは、おやつを咥えて、俺のリュックに入れ込んで邪魔していた。ケンタの要望はかなえたけどね。


 蜂の巣が重そうだから、全部出して入れ直したよ。そしたら、ネットで買った品は、ほとんどお留守番になった。

「いつか、裏山でキャンプを楽しみたいな。」

「ワン。」


 さて、チーンもすませた。長靴は俺のお気に入りを履いて、帽子もかぶって、虫よけもスプレーして、家の戸締りもして、出発だ。今日はシートは持ってきていない。また眠りこけたらいけないからね。休憩は、切株の予定だ。


 湧水までは順調だ。ここで、ケンタが、今回も水飲み。俺は、帰りに調べるつもりだった水質検査キットを取り出した。

「こんだけ、綺麗な水だ、変なもんなんて入ってないよな。」

「ワンワン。」

 結果は、水道水より綺麗だった。それでも、俺は飲むのを我慢した。万が一腹を壊したら今日一日が台無しだ。

 今日は、頂上まで行くんだ。


 今日は、寄り道せず、本道を真っすぐ昇る。結構、急なとこもあるので、ハアハア言いながらの登山だ。収穫で、体力がついたかと思ったが、運動不足を認識した。ケンタは、さすがだ。かるく昇って行く。遅くなる俺を先で待っててくれたりしている。


 もうそろそろ限界かもって時に、本道の先が見えてきた。

 急に太陽の光が入ってきて、見上げれば、本道が天国への道のようだった。ケンタが急に駆け出し、光の道に吸い込まれていった。俺は、焦った。ケンタを追いかけて、

「ケンタ。そこにいてくれ。消えないでくれ。」

 って思ったんだ。なんだか、ケンタが、いなくなるような気がしたんだ。


 ケンタは、吠えていた。頂上にちょこんとお座りして、

「ウオーン。」

 気持ち良さそうだ。


「ははあ、ハア。ケンタ、勝手に………。」

 ケンタの吠える気持ちが分かった。

 そこは、ほんとに頂上だった。俺もケンタと一緒に吠えた。

「オオーーー。」

「ウオーーン。」


 頂上には、お社のようなものが立っている。観音開きの扉があった。しかし、みすぼらしい。俺は、思わず蜘蛛の巣とかを払っていた。

 向こう側を見ると大きな川に向かって、直角に崖になり降りることも昇ることもできない。川の向こうは、普通に道があり車が通っている。何と、壮観なことか。この山が俺の物?恐ろしさを感じた。


「ワンワン。」

 叫び終わって、落ち着いたのかケンタが現実に戻してくれた。

「ケンタ。すごいとこだな。でも、この社みたいな建物はきれいにしたいな。今度、お掃除道具をもって来ような。それとも、家にいるブラウニーに頼んでみるか。」

「ワ~ン。」

「アハハ。冗談だよ。でも、床だけでなくいろいろなとこをお掃除してくれるお掃除ロボがあればいいのにな。」

「ワンワン。」


 俺たちは、絶景を堪能してから、山を下りた。降りる前に、お社にご挨拶だ。

「この山を相続した勘太です。あと、相棒のケンタです。よろしくお願いします。また、来ます。」

「ワン。」


ケンタは、時々頂上を振り返っていた。もちろん、蜂の巣も忘れずに採取した。


「ケンタ、またすぐ来ような。」

「ワンワン。」




読んでいただいて、ありがとうございます。

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