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じいちゃんの飼っていた犬が新種だった。でも、なんだか、おかしい????????  作者: 田舎娘


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22/28

 22 楽園?

「ケンタ、ここは楽園か?天国か?俺はいつ死んだんだ?」

「ワンワンワン。」

 ケンタの鳴き声三つで我に返った。


 あらためて、辺りを見渡す。

 一面、お花畑だ。俺の知っている花もあれば、知らない花もある。見たことのない花もある。だいたい、50メートル四方にきれいに咲いている。その花の上を、蝶や蜂やらの昆虫が飛び回っている。昆虫も、知っているのもあれば、知らない昆虫もいる。しばらく、立ち尽くし、眺めていた。


「ワンワン。」

 ケンタのおかげで、再び我に返る。

「ケンタ、ここはすごいな。こんな見事なお花畑は見たことがないよ。」

「ワン。」

 目の前を、蜂がとんでいる。襲ってくる様子もなく、恐怖心も起きない。しかし、蜂を見たことで、今日の目的を思い出した。

「ケンタ、蜂の巣は、あれだよね。」

「ワン。」


 お花畑を守るように、果物の木々が周りを囲んでいる。その木に、ケンタくらいの大きな巣がある。その巣には、蜂の出入りがない。蜂は、もっぱら小さめの巣にご執心だ。

 ケンタは、雑種だけど、ゴールデンレトリバーの流れを汲んでいるようで、体は大きいし、毛はふさふさだ。蜂の巣とケンタは大きさが遜色がない。


「ケンタ。もしかしてら、あの大きな巣が、俺たちの目的の巣かな?」

「ワンワン。」

 俺とケンタの意見が一致した。試しに、大きな巣に近づいて、巣に触ってみた。蜂は、反応しない。なら、小さい巣に近づこうとした。蜂は、俺に向かって臨戦態勢だ。慌てて巣から離れた。離れたら、蜂もおとなしくなった。


「ケンタ。大きな巣は採取できそうだが、どうやって持って帰るんだ。」

「ワ~ン。」

 ケンタもわからないらしい。


 今日は、このままで山を散策することにした。

 来た道を戻る。脇道なので、狭いし草は生えていて、歩きずらいが、ここまでの道はできている。でも、念には念をいれて、5メートル間隔ぐらいに印をつけた。

 木に傷をつけるのは気が引けたので、持ってきた布の端切れを付けておいた。端切れは、押し入れの探検時に、どこかから出てきたんだけど、捨てようと思って玄関に出しておいたんだ。それを間違って、リュックに入れてきてしまったらしい。何が役に立つか分からないね。


 元の道に戻ってきた。今日の目的は一応果たしたから、本道?を真っすぐ昇ってみようかな。やっぱり、頂上は、確認しときたいよね。

「ケンタ。昇るぞ。」

「ワン。」


 その前に、もう12時を大分回っている。ケンタと一休みだ。少し視界の開けたとこでシートを敷いてお弁当だ。ちょっとピクニック気分で良い感じだ。

 ケンタには、いつものカリカリにお水。俺は、冷凍のおにぎりをチンして持ってきた。それと水筒の炭酸水だ。もちろん、果物も持ってきた。美味しくいただいたら、ケンタが脇道にかけて行ってしまった。トイレかと思い、俺はちょっと大の字で空を眺めていた。


 頂上まで行くつもりが、寝てしまったらしい。気が付いたら3時だ。ケンタは?ケンタも俺のそばで寝ていた。

 物凄く気持ちのいい環境なんだよ。今度、テントを買ってキャンプしたいな。場所は、湧水のそばが良いな。初めては、すぐ、家に帰れるとこだよな。だって、少し怖いかもだし。


 山の天気は変わりやすいっていうから、今日は帰ろう。でも、さっきのお花畑によって、少しの果物と仏壇のお供え用にお花を貰った。


「ケンタ、家に花瓶はあったか?」

「ワ~ン。」

 ケンタも知らないらしい。なかったら、コップで良いか。じいちゃんもばあちゃんも細かいことは気にしないよね。気にしないよな?





読んでいただいて、ありがとうございます。

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