表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
じいちゃんの飼っていた犬が新種だった。でも、なんだか、おかしい????????  作者: 田舎娘


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
10/28

 10 伯父さんに宣言

 今日は、木曜日だ。午前中に農協に行って、リンゴを卸す。少しだが、リンゴ以外も持ってきた。腐らせるのは、もったいない。


 農協の後は、役場に行って、住民登録だ。それと、印鑑登録のこと聞いた。やっぱり、三文判でもいいと言われたけど、作ろうかな。初めての実印だし、じいちゃんの相続に使うわけだし。確か、ホームセンターの近くにはんこ屋があった気がする。伯父さんとの約束は、午後からだ。時間はある。


 実印を作ることにした。三日でできるらしい。日吉勘太とフルネームを入れた。凝ったものではないけど、なんか大人になった気がした。もう成人してるし、大人なんだけど、責任感が出てきたような。心構えが違うような。実印一つでおかしいよね。


 昨日は、あれからケンタがおかしかった。山を売る話をしていたから、不安になったんだろうと思う。俺は、売るつもりが無いから、

「ケンタ。大丈夫だ。俺は、ここの生活が気に入っている。今は、売るつもりも引っ越すつもりもないから、安心しろよ。」

 真面目にケンタの目を見て言い聞かせたのが良かったのか、いつものケンタに戻ってくれた。だから、伯父さんには、ハッキリ売るつもりがないことを宣言するつもりだ。


 お昼は、ハンバーガー屋のドライブスルーで買った。久しぶりのジャンクフードだ。ケンタにはちゃんとカリカリを持ってきてある。お水もね。デザートにはリンゴだ。いい音を立てて、食べている。



 伯父さんちは、夫婦そろって待っていてくれた。

「お昼は?」

「久しぶりのハンバーガーを食べた。これ、リンゴ。」

「このリンゴ、ほんとに、うまいな。ありがとう。」


 早速、昨日の報告だ。

「勘太。俺ら妹弟は、どっちでもいい。」

「どうして…。」

「昨日、弁護士さんに連絡してな、弁護士さんにも、林野庁から問い合わせがあったらしい。先生も、破格の条件を提示してきました。って、言うんだよ。

 あの場では、お前に押し付ける形になってしまったからな。冷静になったら、みんな、お前に後ろめたい気持ちがあるんだよ。お前のいとこ達もだ。だから、改めて聞く。じいちゃんちに住むか?」

「伯父さん。聞くのが遅いよ。もう、住む以外、答えが無いから。」

「そうか。良いんだな。」

「はい。ケンタとも約束したんだ。じいちゃんちは売らないって。」

「わかった。あそこは、既にお前とケンタのもんだ。」

「ありがとうございます。」

「ワンワン。」


 でも、伯父さんは、三兄弟で費用は出すから、フェンスと門扉の設置は任せろと言い張った。伯母さんに助けを求めても

「この人たちの好きなようにさせてあげて。」

 俺は、頭を下げた。ケンタも、伯母さんにスリスリしている。

「ケンタ、俺には無いのか?」

 伯父さんはちょっと拗ねていた。


 林野庁の人には、はっきり、きっぱり、返事をした。

「売るつもりはありません。」

「ワンワン。」

 ケンタも吠えている。



 こうして、何とか49日を迎えることができた。




読んでいただいて、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ