カレーライス
先日、コメント(感想)を頂き嬉しかったです。
本業の繁忙期で投稿が遅くなり、申し訳なかったです。
また、本日訂正をしました。
分かりにくい内容を投稿し、失礼いたしました。
渡辺の家に行くと、沢山の靴がある。二人顔を見合わせた。数人の声が聞こえてきた。二人の
「こんばんは。お邪魔します。」の声も届かないほど、盛り上がっている。代わりに出てきたのは、なつ達も何となく記憶に残る人だった。
「あら。こんばんは。
なっちゃんと愛ちゃんね。上がって、上がって。
まぁ私の家じゃないけれどね。」
奥の部屋からアキヨが出てきて
「カレーライス好きなように盛り付けてね。」と箸やスプーン、皿などを渡された。
そしてカレーを盛り付け奥の部屋へ入ると
「ようこそ!」と拍手がおこった。
渡辺夫妻の他に栗林をはじめ数人が、少し赤らんだ顔で話に花を咲かせている。
「よっ!ご両人!」と渡辺が声をかけたが、すぐ視線を変えて話し出した。
「本当に栗林さんのおかげですよ。毎日楽しく過ごしていますよ。
なんて言ってもアキヨの機嫌がいい。それが一番ですよ。」
「ちょっと、それじゃ、まるで今までの私が怒ってばかりいたみたいね。」と反論が飛んできたが。
「でも感謝しているんです。主人の仕事が遠くなったけれどね。
私は、ガーデニングだか、家庭菜園だか、やってみたいの。ここは、庭があるからトライしてみようと思ってね。
そして、都内と違ってブロック塀が無いから、広々とした感じで過ごせるのね。だから、一人でいても誰かが声掛けてくれるの。」
「私も今まで考えていなかったけれど、ジュンジ君にじゃがいもの育て方を習ってから、家庭菜園が楽しくてね。アキヨさん今なら、春菊の種を蒔いてみるといいですよ。すぐ芽がでるから、つまみ菜にして食べるといいですよ。
大きくするものを数本残したら、オッケーですよ。」
と栗林が頷いた。
「私はね。老後を考えた時に都内の狭い家に居るのではなく、不便でもゆっくり過ごしてみたかったんです。
パートに行ったり、子供達の時間に合わせたり、夫の出勤時間を気にしたりする追われる生活。
もう少しで主人も退職。二人で呼吸を整えながら暮らして生きたいと思ったんです。」
「大切ですね。」と栗林が深く頷く。
なつと愛には、考えてもいない話題なので無言でカレーを平らげた。
そこへ小声でアキヨが、
「そうだわ。愛ちゃん、今度歓迎会するけれど、まだ不確実だから、『愛です』って自己紹介する?それとも『村愛です』は、どおかな?」と言い出した。
今まで通り『木村愛』なのか、『村木愛』なのか?
不確実なら『村』にしておけば良いじゃないかという気遣いからだった。
愛は、視線を落としたが、なつは、目を輝かし
「良いですね。『ムラ』にしておけば。そして愛ちゃんの心の整理が着いたら、直せばいいね。
だいたい『愛ちゃん』と呼ばれるから、いちいち聞かれないと思うけどね。」
お読み頂きありがとうございます。
お知り合いにシェアして頂けると嬉しいです。




