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はながさく  作者: 92コ
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17/19

移住

 引っ越しを終えたなつと愛は、村の中を迷いつつ歩いている。下ばかり向いて咲く花が沢山あるのでしゃがみ込んで見ていると

「クリスマスローズって綺麗ですよね。

 もう少し行ったおうちは、八重咲きのクリスマスローズがありますよ。」と通りがかりの人が教えてくれた。

なつと愛が、目を丸くしていると

「引っ越してらした、なつさんと愛さんね。よろしくね。」と挨拶された。

教えられた八重のクリスマスローズのある庭には、水色のパンジーも広がっていた。

「花いっぱいね。パンジーってこんなに寒くても咲くのね。」

「パンジー?水色なんてあった?パンジーじゃなくてビオラってプレートついているわ。どう違うのかしらね。」と話していると

「なつさんと愛さんね。お引越し終えました?スイートポテトできたら、知らせて下さいね。」と、村人に気軽に声をかけられた。

 「私達、有名人みたいね。」と 二人は、気分よく散歩を続けた。

 そろそろ花より団子の気分。


「愛ちゃん、今夜何食べる?」となつが聞くと

「帰りにコンビニ寄ってみようね。」

「愛ちゃん、この辺にコンビニなんて無いから。」

「そうね。遠くに来たのね。」

二人は、冷蔵庫に何があるか、思い出しながらメニューを考えるが思いつかない。

「こんな時こそ渡辺ママ。」スマホで電話をかけた。


「渡辺さぁん。なつです。

すみませんが、ひき肉か、ベーコンの切れっ端が、あったら分けて頂けませんか?

夕飯、パスタしようと思うのですが、材料無くて。」

と頼むと


「あら、なっちゃん。うちカレー作っているのよ。愛ちゃんと食べにいらっしゃい。まだ歓迎会してないから、丁度いいわ。」と返事をもらい二人で笑顔になり、急ぎ足で自宅に戻った。

「何か、手土産ないかしらね。」と二人は、段ボール箱を開けたり、空っぽの冷蔵庫を開けてみた。


お読み頂きありがとうございます。


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