三国志の発明家その名は馬鈞
ある時俺は、非番の日、刀を手入れしてもらおうと行きつけの武器屋に行った。するとそこにいたのは、いつものおじさんではなく。タンクトップ的な服を着ていた少女だった。
しかも彼女はなんと三国志後期に活躍した発明家の馬鈞であった。
「で、それよりも早くその天界の武器見せてよ!」
馬鈞さんは目を輝かせながら俺に言った。仕方がない見せるか。それと馬鈞さん顔が近いです。
「わかりました。分かりました。だから落ち着いてください。でも壊さないでくれよ」
「分かってるって♪」
俺はホルスターから14年式拳銃を出した。もちろんセーフティーにしてあるしマガジンは抜いてある。14年式拳銃を受け取った馬鈞は興味津々で機関部をのぞいたり銃口をのぞいたりとまるで子供のようにはしゃいでいた
「へ~これがそうなの。私が考えていた「火薬弓」よりも小さいね。でも噂だとなんか木の棒のようなものだって聞いたけど・・・・でこれはなんていうの?」
おそらく九九式小銃のことだろう。九九式小銃はあまり使う機会がないから部屋の戸棚にしまっている。警邏とかそう言うのなら14年式拳銃でも十分だと思ったからだ
「それは拳銃って言って銃のなかじゃ小さいほうに分類するよ」
「銃?それがその兵器の名前ね。拳銃っていうから。たぶん拳に収まるくらいだからそう言われているのでしょ?」
「ああ、そうだよ」
「構造は私の考えた構造と似ているわね・・・・・この筒の中にある溝は・・・・わかったわこれは弾を発射する時に弾を安定させるものね!!」
「すごいな…よくわかりましたね」
本当にこの人三国志時代の人?俺と同じく未来から人じゃないかと俺は所じき疑ってしまう
「これが、あればこの国・・・いや世界中の戦の戦い方が大きく変わるわ!!でもこの拳銃っていうのはどうやって弾を入れるの?正面じゃあ溝が邪魔で入らないし火薬も詰めないわ。ん?」
すると馬琴さんはあることに気が付いた。
「この拳銃の持つところに下、何か抜き取った後がある。そうかそこに弾を装填するのね!ねえ沖田。その抜き取った部品見せてくれる?できれば弾も」
「え、あ、ああ・・・わかった」
俺はマガジンとその上の一発の8ミリ南部弾を取り出して馬鈞さんに渡した。すると馬琴さんはマガジンを拳銃に装填した。
「やっぱり・・・・それにこの弾丸私が考えていた弾と比べると丸じゃなくてどんぐりみたいな形ね。それにたまにくっついているこの金色の筒は何かしらそれにその下についている丸いの‥‥これは水銀・・・?」
「薬莢だよ馬鈞さん」
「やっきょう?」
俺の答えに馬鈞さんはきょとんとする。
「ああ、その中に火薬は入っていてその上に弾丸をはめ込む。そして引き金をひくと拳銃について針が薬莢の底についている雷管を刺激し雷管が破裂して火薬が爆発し弾が出るって構造だよ」
俺が説明すると馬鈞さんは肩をわなわな震わせている・・・・なんか怒らすようなこと言ったかな・・・
「・・・・・・・すごいわ」ボソッ
「え?」
俺は馬鈞さんがつぶやいた言葉が聞こえなかったため首を傾げた。すると・・・
「すごいわ!!これで装填時間も解決できるし、それにうまくいけば連発だってできる。弓矢がもうおもちゃに見えるわ!!いいえ。これが大量に出回れば弓で戦う時代も密集んで陣形を取って戦う時代も終わってしまうわ!!」
そう言い馬鈞さんは喜びのあたり俺に飛びついてきた
「わっ!ちょ!落ち着いて!馬鈞さん!!」
「夕張よ!」
「へ?でもそれって真名じゃあ」
「いいの。いいのこんなに素晴らしい天の国の武器を見せてくれたんだから。これはせめてものお礼♪だから私のことは夕張っと呼んでね沖田」
「わかったよ。夕張さん。じゃあ俺のことも吹雪で」
「さん付けはいいよ。吹雪っていくつなの?」
「え?16歳だけど」
「じゃあ、私と同い年じゃん!だから気軽によんでよ♪」
「え?同い年!?」
てっきり年上だと思った。
「どうしたの?吹雪?」
「え?あ、いや何でもないよわかった。じゃあ気軽に呼ぶよ夕張」
「うん、よろしい・・・・・・よし決めた!」
すると彼女は何か決意したようだ。
「え?何が決めたんだ夕張?」
「私吹雪と一緒に行くよ!私も吹雪の仲間になるわ!」
「えぇぇぇ!!」
俺はいきなりの発言にビックリした。
夕張はきょとんとして俺の顔を見る
「え?どうしたのよ?いきなり声を上げて。」
「そりゃ、ビックリするよ!てか店そのままにしていいの!!」
「大丈夫店は親方が帰って、それで許可をもらってから出るつもり、それにあなたと一緒にいると何か面白そうなことが起きそうだからね♪」
ここまで言うとこの人絶対に譲らないだろ・・・・仕方がない
結局俺は夕張が俺の隊に入ることを許した。しかしそれは旅に出ているおやっさんが帰って許可を取ってからという条件付きだ。彼女もそれを認めた。
その後夕張は俺の刀を研ぎ直し俺はその刀を受け取り、その場を後にした。
「また来てね~♪それとあの約束も頼んだわよ~」
「わかってる。分かってる。じゃあ、またな夕張」
そう言って彼女とは別れた。後で詠達に言わないとな・・・・
「ふ~お茶が美味しいな・・・・」
俺は今、とある茶屋でお茶とゴマ団子を食べていた。席は外で食べれる場所だ。
「本場のゴマ団子は美味いな・・・・」
俺はそう呟きゴマ団子を食べながらあたりを見ていた
「それにしても・・・・・・」
俺は未知を言う人々を見る。通行人は商人や一般人が通っているのだが武器を携帯した者もいた。この頃そう言う連中が多く見かける
「旅の武人・・・・・・て訳ではなさそうだな」
見た目からして旅の武人なら、もう少し気品さがあるというか純粋な気配を感じる。だが今、うろついている連中はどっちかというと禍々しいというか血で汚れたというか…なんというか危険な連中という感じだ。
「・・・・・」
俺がその浪人たちを見ると
「隊長・・・・」
背後から声がし、俺は目線だけ後ろを見るとそこには町人の格好した女性が座っていた
「・・・・・・蘭花か?」
「はい」
俺の言葉に彼女は小さく頷く。彼女の名は姜維。真名は蘭花。天水警邏隊の密偵部隊の隊員であり雪風の部下だ。
それに姜維と言えば元は魏の臣。文武両道で孝心が強い。第一次北伐の際、蜀に帰順。以後の北伐では、孔明の作戦をそつなくこなし、孔明の死後、北伐を引き継ぐ。兵法や陣形に精通し、しばしば魏軍に完勝。名将鄧艾とも、好勝負を繰り広げる。両者は武芸でも互角。魏の知将である鍾会が蜀に侵攻すると、剣閣を堅守する。劉禅降伏後、姜維は鍾会をそそのかし、反乱を起こさせ成功後、鍾会を始末する算段だったが、しかし鍾会の兵たちが暴動を起こし、鍾会は討死。姜維は自害するんだっけ。
「樊稠班長からの報せです。最近身元不明の浪人たちがこの天水のどこかに集まり何やら企んでいるみたいです」
「ああ、さっきからその浪人連中がうろついているとは思ったがな…他に何かわかったことは?」
「今のところ、私ども含めて監視を続けています。何かあればすぐに報告します」
「分かった。引き続き頼む。後危ないと思ったらすぐに離脱するように」
「善処します」
そう言い俺は立ち上がりその店を後にする
それにしても謎の浪人集団か・・・・・何事もなければいいんだが・・・
俺はすっかり日が暮れ空に浮かぶ月を眺めながらそう思った。
だがそれは後の俺たち警邏隊の本領を発揮する事件となるのだった。




