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天水警邏隊初陣!!三国志池田屋事件

あれから数日。雪風から不穏な動きを見せる浪人たちの正体が分かった。

その正体は黒山衆。

黒山衆と言えば張燕率いる100万と言われる大軍を集め、後漢王朝すら手が出せないほど強大な勢力を持っていたマフィア集団ともいえる連中だ。

だが雪風の調べでは数はまだ数万くらいで、恐らく俺のいるときはまだまだ勢力が大きくなっていないようだが、それでも漢王朝の官軍を打ち負かしたりと厄介な組織なのは変わらない。

だが、連中が何を企んでいるのかはわからないため理由もなく捕らえることもできないが監視を強化していた。だが一向に尻尾を出すことはなく手詰まり状態だった






「今日も異常はなし・・・・か」


町の中をパトロールする中、俺はそう呟くあの浪人たち以外では何も異常はなく町は平和そのものだ。

すると・・・・


「隊長。少しお話が・・・・」


「ん?ああ雪風か?」


俺に話しかけてきたのは雪風だった


「どうかしたのか?」


「はい。実は桜花たちの隊が店先で浪人と交戦しまして」


詳しい話を聞いたところ桜花が率いる警邏隊がある商家によったところ、偶然黒山衆の浪人とばったり会い、浪人の方が斬りかかり、これに応戦したとのことだった


「あいつら・・・・で、何かわかったのか?」


「はい。その浪人の中に黒山衆の幹部らしき人物を捕らえたとのことです。既に隊舎に連行しています」


「っ!?わかった。すぐに行く」


そう雪風に言われ、俺は隊舎に戻った。













「お手柄だな桜花。乱闘の末、その店に運び込まれた武器を回収したのと、その黒山衆間者の元締めの幹部を捕らえてくるなんて」


報告を聞いた俺が桜花にそう言うと


「いや~運がよかったすよ」


と笑いながらそう言うと誠華が


「笑い事じゃないぞ桜花。あの商人の店が黒山衆と黒いつながりがあるということで泳がせていたんじゃないのか?調査していた雪風や蘭花に申し訳ないと思わないのか?」


誠華がそう言うと雪風と蘭花は首を横に振り


「いいえ。私たちのことは気にしないでください」


「はい。班長と一緒に調査していましたが手詰まり状態でしたので、正直桜花さんが動いてくれたおかげで取り押さえることができましたので」


と、そう言うと・・・・


「吹雪~いるか?」


と、そこへ取り調べをしてくれた霞が来た


「ああ。霞。どうだった?」


「ああ、吹雪が思った通り、あいつらとんでもないことを企んでおったわ」


「とんでもない事?」


「そや」


その後霞が話した内容は確かにとんでもない内容だった。黒山衆のたくらみとは都である洛陽の街に火を放ち。町が混乱している隙に漢王朝の役人や天子つまり皇帝の抹殺をするということだった。そしてその重役の会議場所は都の役人の目の届きにくいここ天水で行うことになっており、その頭目は黒山衆の張牛角と張燕とのことだった。そしてついでにこの天水の街にも火を放ち高官役人を暗殺するという内容だった


「都洛陽を焼き討ちにして天子様の抹殺・・・・なかなか過激な連中だな」


「それにしても張燕と牛角か・・・・」


「隊長。二人のことについて何か知っているのですか?」


「いや。名前だけ知っていることぐらいだな」


張燕は確か黒山衆の棟梁で牛角はその前棟梁だったはずだ。すると雪風は


「ですが張燕と牛角は対立状態にあると聞きます。破壊行動はすれどなるべく被害を最小限にする穏健な考えの張燕と過激で無差別な狼藉を働く牛角と常に張り合っているという報告がありましたが・・・・」


「どっちにしろ放っておくわけにはいかないな・・・・・会合はいつなんだ霞?」


「たしか今夜にでも集まるらしいで?場所を吐く前に舌を噛んで自殺したからこれ以上は聞くことはできやなかったけどな」


と、ため息を吐く霞。


「詠たちにも言うたけど、今華雄や恋は賊討伐の遠征でいないしな。かく言ううちの部隊も西涼まで遠征したから、うちはともかく。部下は休ませなかあかんし」


「と、言うことは出撃できるのは俺たち警邏隊だけということですか・・・」


「ほんま。すまんな」


「いや。霞が謝ることじゃないよ。それより問題は会合場所だ」


そう言い、そして桜花は町の地図を広げる


「いま、大きな宿屋があるのは、四川屋と池田屋の二つだけです」


誠華の言うことに俺は目を見開いた。この時代に池田屋があったのだ。なぜ池田屋があるのか?まあ、単なる偶然だと思うけど・・・俺は深く考えるのをやめた。


「誠華。ここは隊を二つに分けよう。俺と桜花、雪風は池田屋を。誠華、蘭花は四川屋に行ってくれ。それと剣術に長けた隊士も至急集めてくれ。恐らく乱戦になる」


「分かりました」


「ほな。うちもいくで」


「霞・・・・いいのか?」


「あったり前や!都やこの天水の街を焼き打つなんて、うちは絶対に許さへんで!そんなやつらを成敗しなきゃ、うちの気が収まらへん!!」


どうやら止めても無駄なようだ。


「分かった。霞、頼む。霞は誠華の部隊を頼む」


「応、任せとき!」


こうして、再び。歴史は繰り返す・・・?


彼らは、日が沈んだ街を行く。


三国志の歴史のは残らないが天水の歴史に名を起こす事件が起ころうとしていた。






一方月たちは・・・


「まったく。やっとここも平和になったと思ったらまさか、そんな恐ろしいことを企んでいるなんてね」


本当はもっと援軍を出したいけど今は賊討伐の為できないのだ


「詠ちゃん・・・・吹雪さんたちだけで大丈夫かしら・・・」


「わからないわ・・・・でも霞も一緒にいるなら大丈夫と思うけど・・・・」


二人とも吹雪のことが心配なのだ。


(吹雪さん…どうかご無事で・・・・)


(もし、大怪我負ったら、許さないんだからね吹雪・・・)


そう心の中で吹雪の無事を祈る二人だった








夜、

ついに決行の時が来た。霞と誠華の隊は池田屋より数百メートル離れた四川屋に吹雪と桜花の隊は池田屋に向かった。

隊士たちは剣術に長けたものが集まったが風邪やら病気やらで行けたのは両部隊合わせて42名そのうち吹雪の部隊は15名。誠華の部隊が27名となっている

そして池田屋前。沖田、桜花の隊総勢15名が集まっていた


カタカタカタ・・・・・


吹雪の刀、虎徹はまるで鞘から抜け出しそうに震えていた


「(今宵の虎徹は血に飢えている・・・・てやつか・・・・よし!)」


吹雪は覚悟を決めると桜花にこう言った


「よし、桜花・・・・行くぞ!」


「はいっす!」


「いいか?極力一般人に被害を出すな。敵の特徴は覚えたな?対象のみ仕留めろ」


「敵の首領は捕縛。。他は各自の判断に任せる。アニ、チビ、デブ。あんた達はそれぞれ五人を率いて裏口とここ。入り口を封鎖。一人も逃がすなっすよ!!」


「「「応っ!」」」


吹雪の命令を桜花が引き継ぎ。隊士達が皆返事をしたのを見て。


「突入!!」


そのまま。宿屋のドアへと向かい。


ドカン!!


蹴飛ばす。

そして、店内全てに響く大声で


「御用改めである!!天水警邏隊だ!!!」


吹雪が叫びながら店の中へ。

因みにこのセリフは吹雪が一度だけ言ってみたかったセリフである


「ひっ!け、警邏隊!皆さん!逃げて!逃げてぇ!!」


なんとも。ノリの良い店員さんは、御用改めの意味も分からないだろうに、そのまま叫びながら店の奥へ。すると二階から物音がし


「桜花!上にいるぞ!!雪風は誠華の部隊に伝令!!残りは俺に続け!」」


「おう!!」


「御意!」


俺の言葉にまずは桜花が先陣を切り二階へ駆けあがる黒山衆の浪人が剣を取り現れ


「何者だ!!」


と、そう言った瞬間、そのまま、桜花は一瞬で階段を駆け上り、一閃。

男は、剣技を放つ間もなく、代わりに悲鳴をあげながら激しく階段を転がり落ちた。


「なんだ!?」


「明かりを消せ!!」


大広間で会合をしていた黒山衆たち60名は騒ぎを聞きろうそくの灯を消すと襖が開き、そこに吹雪と桜花と数名の隊士が剣を構える


「警邏隊だ!大人しくお縄につけ」


吹雪がそう言うと黒山衆の一人がろうそくを斬り部屋一面が暗くなる。浪人も警邏隊士も剣を抜き構える。そしてどこからか飛んできたのか蛍の光があたりを薄く照らしそして両者の剣の刃を妖しく光らせた。


「ええいっ!!!」


隊士たちが斬りかかった瞬間、敵も斬りかかり激しい乱闘となる。剣と剣がぶつかり合い火花が飛び散りるのだった。一人の黒山衆が窓から屋根へと逃げようとすると、吹雪が追いかける


「待て!逃がさないぞ!」


そう言いうと賊は


「だ、誰が逃げるか!」


そう言い斬りかかろうとするが吹雪の三段突きによって切り伏せられた。










一方、四川屋は


「くそっ!空振りや!」


「霞様落ち着いてください」


四川屋に着いた霞と誠華の隊50名は四川屋に着いたが、だれもいなく空振りに終わっていた。


「となると、池田屋やな!」


「すぐに行きましょ!!」


すると伝令に行っていた雪風が到着した。


「雪風か!?どうしたんや!やっぱり池田屋か!?」


「はい!やはり賊は池田屋に潜伏していました。いま隊長たちが突入したのですが相手の数は60人!人手が足りません!」


「分かった!すぐに行く!!よし!誠華いくで!!」


「はい!!」






一方池田屋では4人が負傷し戦線を離脱し極めて厳しい戦いになっていった。


「くっ!隊長大丈夫っすか!?」


「大丈夫だ!!・・・・!?桜花後ろ!!」


桜花が振り向くと賊が今にも斬りかかろうとしている。剣で応戦しようとするが、剣が戸に引っかかった。


「しまった!」


「死ねやっ!!」


賊は桜花に斬りかかろうとしたが


ダアァーン!!


側の剣は桜花に届かず頭に穴が開いて血を流し倒れた。桜花が音のする方に向くと、吹雪が14年式拳銃を構えていた。


「大丈夫か?桜花」


「はい!ありがとうございます!!」


「よし!背後をを頼む!!」


「了解っす!!」


吹雪は攻めた来た賊に弾丸を撃ち込み弾を撃ち尽くすと刀で対応した。

すると・・・・


「吹雪!待たせたなぁ!!」


「隊長!大丈夫ですか!?」


別動隊が到着し、結果60対40しかも霞の登場で一気に制圧され、テロ計画を企んでいた黒山衆は10人死亡。逮捕者48名を出した。


「おい張燕や牛角はいたか?」


「張燕はいませんでした。しかし牛角は奥の部屋で腹を切って自害していました」


「そうか・・・・・」


主犯の一人の牛角の死亡は確認したが、もう一人である張燕は見つからなかった・・・・













とある宿舎では・・・


「張燕様・・・・」


「なによ。焼き討ちとかして、もうどうなっても知らないって、牛角には・・・・・」


宿の中、静かに本を読んでいた少女がやってきた男性に言う。彼女こそが張燕だ。彼女は牛角の焼き討ちには反対派であり、何度も牛角と口論していたがついにたもとを分かれてこの宿屋で不貞腐れていたのだ


「池田屋に天水の警邏隊が突入しました」


「何ですって、あの狼どもに・・・・だから言わんこっちゃないのよ。すぐに他の連中にこの町から離れるように言いなさい。今ここで乱闘するのは得策じゃないわ。来るべき往復戦に備えろと言いなさい。それと牛角に変わって私が黒山衆を指揮すると伝えて」


「分かりました」


と、そう言うと男は下がり少女張燕は


「やるじゃないか天の御使い」


とそう言いその宿から逃げ出すのだった。










明朝、天水警邏隊は返り血まみれながらも疲れの色を見せずに凱旋!!

大通りを堂々と行進するのだった。

これで三国志の池田屋事件と呼ばれた事件は終わったのであり、そしてこの黒山衆による都放火を未遂で止めた吹雪たち天水警邏隊の名は全国に広がったのだった。

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