表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
記喪転我意 〜美織Side〜  break my memory  作者: Spumante Rock


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/30

第8話 ひろえちゃんは可愛い

いつも読んでいただきありがとうございます。

大学の講義が終わって、教室を出ると

ひろえが美織の手を掴んで、

「美織ちゃん、帰りに一緒にカフェ行かない?」

「いいねー、行こう」

大学生になって、友達とカフェに行く日が、

こんなに早く来るなんて…

美織は、何か吹っ切れた感覚で人生が変わったように感じていた。


ひろえと2人で、

大学から少し離れた場所にあるカフェに入った。


なんでも、ひろえは純喫茶にハマっているらしく、

嬉しそうに案内してくれた。


女の子2人の会話なんて、

だいたい話題は彼氏や好きな男の子の話し、

「美織ちゃんかわいいから、彼氏いるでしょ?」


「いないよ…今は…」


ひろえは

女子校だったらしく、

ホントに勉強ばかりやってたみたいで、高校時代は、

ほとんど遊べなかったらしい、

唯一バイト先の先輩に憧れていたのだが、

その先輩が最近結婚してしまったらしく、

その話しをよく聞かされた。


「今は?」ひろえが食いついた。


「じゃあ、前は彼氏いたの?」


そりゃあ…そうなる、

でも、今の美織は吹っ切れた所があり、

隠すことはしなかった。


「高校の時、少しだけね…」


「え〜、いいな〜…羨ましい、羨ましい!」

ひろえは、ホントに可愛いかった。


美織は、ひろえと過ごす時間が好きだった。


今まで、閉ざしていた思い出も、

ひろえには全て話せてしまいそうだった。


中学の卒業式にフラれた話し、

その人と、道で偶然会った事…

その人は昔の記憶が一部が無い事…

ひろえに話してみた、

ひろえは、その話しを聞いて

「美織ちゃん…なんかドラマみたい…」と、

泣きだした。


「ひろえちゃん…何も泣かなくても…」

美織はカバンからハンドタオルを出して、

ひろえの涙を拭いた。


「なんか感動してしまって…」

ひろえちゃんはホントに可愛い。


クスクスと、美織が笑い、

珈琲を飲んだ時

「美織ちゃんは今でも、

その人が好きなんだよね?」


美織は吹き出しそうになった珈琲を、

ギリギリ飲み込んだ。


「ひろえちゃん、そんなはずな…」

言葉も飲み込んだ、


「好きなんでしょ?」

ニヤニヤと見つめるひろえ

美織は嘘は良くない…と、

「そうだね…好きだね…」


ひろえは嬉しそうに、

「じゃあ、行動に移そう!

まずは、その彼氏の中学時代に好きだった人を探して見ない?」


「えっ?なんで?」


「その元彼さんに、中学時代にフラれた原因はその子って事でしょ?

だったら元彼の記憶が戻った時、最大のライバルになるって事じゃん」


「う〜ん…なんか、

ひろえちゃん楽しんじゃってる…」


美織は、ひろえが、

ミステリー好きと知るまで、

そんなに時間は掛からなかった。


「で、美織ちゃん

その元彼の名前、なんて言うの?」


「え…、それはちょっと…」


「だって、会話する時、元彼とか言ってると、

彼氏になる気がしないんだもん!」


「お願い、教えて…お願いします。」

美織は吹き出して、


「わかったから…ちょっと待って…」


美織は少し呼吸を整えて

「谷本 寸君って言うの…」


「へ〜、可愛い名前じゃん…」

ひろえがフリーズした。


「…」


「えっ?谷本寸君って…戸陽高校の?

春高バレーの?」


「そうなんだよ…」


美織は申し訳なさそうに言うと、

ひろえは嬉しそうに、


「じゃあ、私…

谷本くんに会えるって事じゃない!」


「いや…なんでそうなるのよ、

私だって今は会えないのに。」


今日も読んでいただきありがとうございます。

また次回も読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ